この記事では、EasyBlocksリソース監視の固有機能であるリソース可視化の設定方法について紹介していきます!
EasyBlocksリソース監視には、トラフィックやリソース使用率が設定したしきい値を越えるとCRITICALやWARNINGと判定するリソース監視機能がありますが、他にもトラフィックやリソース使用率をグラフにより可視化する機能が備わっています。この機能は、2025年3月17日にグラフ表示が更に扱いやすいようアップデートされました。
そこで今回は!
EasyBlocksリソース監視の固有機能であるリソース可視化の設定方法をご説明していきます。
はじめに
今回、ご紹介する機能はEasyBlocks リソース監視の固有機能となり、使用するバージョンは以下の通りとなります。
EasyBlocks リソース監視:バージョン 1.0.2
この機能は「取得したトラフィックやリソース使用率をグラフにより可視化する機能」になります。そのため、トラフィックやリソース使用率が”いつ”、”どのくらい”変化しているのかを生成したグラフから確認することができます。

リソース可視化用の情報取得はバージョン 1.0.1以下は5分毎に、バージョン 1.0.2以上は1分毎に行います。設定の反映は情報取得後となりますのでご注意ください。
また、本機能に停止機能はありません。
※本記事でご紹介する「リソース可視化の設定」では、初期セットアップがされていることを前提としています。
☟初期セットアップ方法は、以下の記事から確認できます☟

リソース可視化の設定
リソース設定
まず、リソース可視化のリソース設定タブを開きます。

リソース情報を取得するため、リソース設定の各項目を入力していきます。

① IPアドレス:リソースを可視化したいIPアドレスを入力します。
② SNMPバージョン:SNMPのバージョンを「v1」と「v2c」から選択できます。
③ SNMPコミュニティ名:監視対象と共通するSNMPのコミュニティ名を入力します。
④ メモ:識別用の名称や設定をメモできます。
⑤ 拡張取得項目:YAMAHA製ルーターのCPUコアをリソース可視化する場合は選択します。
⑥ ①~⑤まで入力したら、リソース情報を取得します。

⑦ リソース情報の取得時、可視化する対象によってはポップアップが表示される場合がありますが、[OK]をします。

トラフィック情報、CPU情報、メモリ情報、ディスク情報のいずれかのリソース情報が取得できない場合に表示されますが、リソース可視化の動作に影響はございません。
これでリソース設定は完了です。
リソース情報が取得できますと、モニタリング項目が表示されます。
モニタリング項目
リソース情報の取得が完了すると、画像のようなモニタリング項目が表示されます。

● トラフィック
トラフィックを可視化する場合には、以下の項目を設定します。

① トラフィック:「使用する」を選択すると、トラフィック量の可視化が有効になります。
② 最大値:取得,表示可能なトラフィック量の最大値を設定します。
単位は「Gbps」と「Mbps」から選択できます。
③ インターフェース:トラフィック量を可視化したいインターフェースを選択します。
● CPU使用率
CPU使用率を可視化する場合には、以下の項目を設定します。

④ CPU使用率:「使用する」を選択すると、CPU使用率の可視化が有効になります。
⑤ CPUコア:CPU使用率を可視化したいCPUコアを選択します。
● メモリ使用量
メモリ使用量を可視化する場合には、以下の項目を設定します。

⑥ メモリ使用量:「使用する」を選択すると、メモリ使用量の可視化が有効になります。
● ディスク使用率
ディスク使用率を可視化する場合には、以下の項目を設定します。

⑦ ディスク使用率:「使用する」を選択すると、ディスク使用率の可視化が有効になります。
⑧ マウントポイント:ディスク使用率を可視化したいマウントポイントを選択します。
可視化したい対象を選択したら、設定を保存します。
これでモニタリング項目の設定は完了です。
保存したリソース設定とモニタリング項目は一覧に表示されます。

● 設定削除時のグラフデータについて
リソース可視化設定を削除した場合、同時にグラフデータも削除されます。
また、編集でチェックを外した項目のグラフデータは削除されます。
グラフ表示
リソース可視化のグラフ表示タブを開きます。

各項目を選択していくことで、トラフィックやリソースのグラフを表示できます。

① IPアドレス:保存したリソース設定をIPアドレスから選択します。
()内にはメモの内容が表示されます。
② モニタリング項目:①で選択したリソース設定から表示したいモニタリング項目を選択します。
③ グラフの種類:1時間、日間、週間、月間から表示したいグラフの種類を選択します。
選択すると、選択した項目に対応したグラフが表示されます。
④ 表示~:グラフ表示する範囲を選択できます。デフォルトでは「最新情報」が選択されます。
⑤ 自動更新:チェックをするとグラフが自動更新されます。
更新間隔はそれぞれ1分、5分、10分、15分、20分、30分、60分から選択できます。
・④は選択したグラフの種類によって名称が異なります。
1時間:表示時間帯、日間:表示日、週間:表示期間、月間グラフ:表示月
・グラフデータは基本的に当日を含めず35日分保持します。なお、週間グラフは月曜日の0時時点、月間グラフは毎月1日の0時時点のデータを保持しています。
リソース毎のグラフ表示
モニタリング項目から選択できる「トラフィック」「CPU使用率」「メモリ使用量」「ディスク使用率」のグラフについてそれぞれ紹介します。
● トラフィック

トラフィック量(受信)は緑色、トラフィック量(送信)は青色でそれぞれグラフが表示されます。
下方には、グラフ表示している範囲内におけるトラフィック量(受信・送信)の最大値、平均値、現在値がそれぞれ表示されます。()内はリソース設定タブで設定した最大値に対する割合(%)となります。
● CPU使用率

CPU使用率のグラフが最大値100%で表示されます。
下方には、グラフ表示している範囲内におけるCPU使用率の最大値、平均値、現在値がそれぞれ表示されます。
● メモリ使用量

物理メモリは緑色、スワップメモリは青色でそれぞれグラフが表示されます。
下方には、グラフ表示している範囲内におけるメモリ使用量の最大値、平均値、現在値がそれぞれ表示されます。()内はメモリ容量に対する割合(%)となります。
● ディスク使用率

ディスク使用率のグラフが最大値100%で表示されます。
下方には、グラフ表示している範囲内におけるディスク使用率の最大値、平均値、現在値がそれぞれ表示されます。
時間スケール毎のグラフ表示
グラフの種類から選択できる「1時間グラフ」「日間グラフ」「週間グラフ」「月間グラフ」をそれぞれ紹介します。
● 1時間グラフ

表示時間帯から1時間毎のグラフを選択して表示でき、グラフは00分時点からとなります。最新情報を選択すると、現時刻から1時間前までのグラフが表示されます。時間帯のグラフデータは過去7日前まで保持できます。
● 日間グラフ

表示日から1日毎のグラフを選択して表示でき、グラフは0時時点からとなります。最新情報を選択すると、現時刻から24時間前までのグラフが表示されます。グラフデータは当日含めず35日分まで保持できます。
● 週間グラフ

表示期間から1週間毎のグラフを選択して表示でき、グラフは月曜日の0時時点からとなります。最新情報を選択すると、現在の日付から7日前までのグラフが表示されます。グラフデータは当日を含めず35日前まで保持できます。
● 月間グラフ

表示月から1か月毎のグラフを選択して表示でき、グラフは1日の0時時点からとなります。最新情報を選択すると、現在の日付から30日前までのグラフが表示されます。グラフデータは当日を含めず35日前まで保持できます。
最後に
リソース可視化の設定方法についてまとめますと…
● 取得したリソース情報から可視化するトラフィックやリソースを設定する。
● 設定した内容からグラフ表示するトラフィックやリソースを選択する。
● 時間帯、日間、週間、月間から選んでグラフ表示できる。
今回はEasyBlocks リソース監視のリソース可視化の設定方法について紹介しました。「トラフィックやリソースをグラフから見てみたい!」という方のご参考になれば幸いです。
☟今回紹介した製品は、コチラになります☟
