この記事では、EasyBlocks Syslogにある13個の機能について紹介していきます!
EasyBlocks Syslogには、Syslogサーバーとしての機能以外にもメール通知やバックアップ送信などのさまざまな機能が備わっています。ホームページには載っていないこれらの機能はWebUIから簡単に設定できます。
☟次回のPart.2は、コチラです☟
☟次々回のPart.3は、コチラです☟
はじめに
今回は、Part.1のため紹介する機能設定は以下の通りになります。
- メール通知
- 拡張メール通知
- SNMP Trap受信
- リソース管理
EasyBlocks Syslog:ソフトウェアバージョン 1.1.9
機能設定
各機能設定は[はい/いいえ]から”はい”を選ぶことで有効になります。
“いいえ”を選ぶと無効になります。この際、保存されていた設定はデータとして残ります。
メール通知
指定した文字列と部分一致するSyslogメッセージを取得すると、メールを通知します。
設定内容は画像のように入力します。
① 監視対象文字列:部分一致する文字列を入力します。
[追加]を押すと指定する文字列を増やします。
※ホスト、Facility、Priority、プログラムは対象になりません。
※指定できる文字列はORやANDでの条件指定はできません。
② SMTPサーバ:ポート:メールを送信する際に使用するSMTPサーバとポート番号を入力します。
③ ユーザー名/パスワード:SMTP Authを使用する際のメールアドレスとパスワードを入力します。
④ 受信者メールアドレス:メール通知する宛先メールアドレスを入力します。
⑤ 送信者メールアドレス:メール通知する送信元メールアドレスを入力します。
⑥ テストメール:[送信]を押すと入力した設定でテストメールを送信する。
テストメールが無事に送信できたら、保存します。
例として、以下のように監視対象文字列を設定すると、
件名「syslog-ng notify」に部分一致した文字列がメールで送信されます。
これで部分一致したSyslogメッセージを自動的にメール通知できます。
☟メール通知の設定については、コチラの記事でも紹介しています☟
拡張メール通知
指定したホスト・プライオリティ・文字列のSyslogメッセージを取得すると、メールを通知します。
設定内容は画像のように入力します。
前述した「メール通知」と同じ項目は説明を割愛します。
① ホスト:対象とするホスト名(またはIPアドレス)を入力します。
※未入力の場合、ホスト名を条件としません。
② Priority:対象とするプライオリティを[emerg/alert/crit/err/warn]から指定します。
指定したプライオリティは明るく表示されます。
※未指定の場合、プライオリティを条件としません
③ メッセージ:部分一致する文字列を入力します。
※未入力の場合、文字列を条件としません。
※指定できる文字列はORやANDでの条件指定はできません。
④ 拡張メール通知条件:[条件追加]を押すと指定する対象を増やします。
テストメールが無事に送信できたら、保存します。
例として、以下のようにホスト、Priorityを設定すると、
件名「syslog-ng extend notify」に条件一致(ebddnのエラー)した文字列がメールで送信されます。
これで条件一致したSyslogメッセージを自動的にメール通知できます。
SNMP Trap受信
ルーターやスイッチなどのSNMPエージェントからのSNMPトラップを受信します。
設定内容は画像のように入力します。
① snmpコミュニティ名:SNMPトラップを受信するコミュニティ名を入力します。
[追加]を押すと指定するコミュニティ名を最大5件まで増やせます。
設定を入力したら保存します。
これでSNMPエージェントからのSNMPトラップを受信し、Syslogとして保存できます。
リソース管理
SNMPエージェント機能で、ZabbixなどのSNMPマネージャーからリソース監視を受けられます。
① snmpコミュニティ名:SNMP エージェントのコミュニティ名を指定します。
設定を入力したら保存します。
これでSNMPマネージャーから本機のリソース管理ができます
最後に
まとめますと…
メール通知:指定した文字列と部分一致したメッセージをメール通知できる。
→リンクやVPNなどのネットワーク環境をメール通知したい人向け
拡張メール通知:指定した条件に沿ったメッセージをメール通知できる。
→特定の機器からのerrorやwarningなどをメール通知したい人向け
SNMP Trap受信:SNMPエージェントからのログをSNMPトラップで受信できる。
→ルーターやスイッチなどのログ収集したい人向け。
リソース管理:SNMPマネージャーから本機のリソース管理ができる。
→監視ソフトを利用してSyslogサーバーのリソース管理したい人向け
今回は、EasyBlocks Syslogに13個あるうちの4個の機能について紹介しました。このシリーズで「Syslog機能以外にどんな機能があるのか知りたい!」という方のご参考になれば幸いです。
また、詳しい設定内容については以下のリンクから確認できます。
Syslog 基本設定 | ぷらっとホームどきゅめんと (plathome.co.jp)
part.2,3では以下の機能設定について紹介しています!
知っておきたい!Syslogサーバーの13の機能 Part.2
・Syslogメッセージ中継
・バックアップ機能
・CSVログ機能
・当月テーブル自動バックアップ機能
・FTPサーバ機能
知っておきたい!Syslogサーバーの13の機能 Part.3
・フィルタリング件数表示機能
・CSVエクスポートAPI機能
・Zabbixトラッパー連携
・処理エラー通知機能
・TFTPサーバ機能(Network Reporter限定)
☟今回使用した製品は、コチラになります☟
EasyBlocks Network Reporter(ソフトウェアバージョン 1.0.6)でも同様の手順で設定可能です。