みなさん、こんにちは。技術系の記事を担当しています瀬口です。
今回は、EasyBlocksシリーズのDHCPサーバーで設定ファイルを編集可能にする「直接編集モード」を活用し、IPアドレスやDHCPオプションを配布してみましたので、その他機能も含めてご紹介していきます。
今回ご紹介する直接編集モードの設定方法やファイル内容の記載方法は、公式サポートの範囲外となります。本記事の内容は参考資料としてご覧いただき、実際に適用される際はご自身で設定し、十分な検証を行った上で実施していただくようお願いいたします。
はじめに
直接編集モードは、DHCPサーバー機能を持つ「EasyBlocks DHCPシリーズ」および「EasyBlocks DDNシリーズ」に搭載されている機能です。
標準のWeb UIでも必要最低限のDHCPオプションが設定可能ですが、直接編集モードでは dhcpd.confファイルを直接編集することができるため、標準のWeb UIに項目のないDHCPオプションも設定が可能です。
※標準のWeb UI上で設定可能なDHCPオプションについては、コチラからご確認いただけます。
なお、直接編集モードと標準のWeb UIで作成したDHCP設定は、別々に管理されます。そのため、直接編集モードで編集した内容は標準のWeb UI側には反映されない点をご注意ください。
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今回の構成
今回は、DHCPサーバー機能を持つEasyBlocks DDN1の直接編集モードを使用し、クライアントであるOpenBlocks IoT VX2に対して、IPアドレスと以下のDHCPオプションを配布します。
【DHCPオプション】
Option 42:NTPサーバーの設定
Option 58:DHCPリース更新の開始時間 (Renewal Time)
Option 59:DHCP再バインドの開始時間 (Rebinding Time)

直接編集モードの設定
Web UIの切り替え
まずは、Web UIを直接編集モードに切り替えます。
① DHCPサービスの「設定を直接編集する」を[はい]に選択します。
※サービスが[有効]の場合、自動的に[無効]へと切り替わります。
② その後、設定を保存すると…

画像のような直接編集モード専用のWeb UIに切り替わります。

設定ファイルの作成
③ 初回は設定ファイル『dhcpd.conf』が存在しないため、設定編集タブからファイルを作成します。

ファイルの作成方法は、以下の2通りです。
③-A:ファイルの新規作成
③-B:標準のWeb UIで作成した設定をコピー
③-A 候補から「新規作成」を選択し、任意のファイル名を設定することでファイルを新規作成できます。※ファイル名『dhcpd.conf』のファイルは必ず作成してください。

③-B 「WEB I/Fで作成した設定をコピー」を[実行]すると、標準のWeb UI (製品上の表記は WEB I/F)で設定した内容を元にファイル名『dhcpd.conf』が作成されます。
※直接編集モードで作成した内容は、標準のWeb UI側へ逆にコピーすることはできません。

例として、標準のWeb UI上で下記のように作成した設定内容をコピーしますと…

ファイル名『dhcpd.conf』として、同様の設定が作成されます。

ひな形を利用して手間を省きたい場合は、③-B の方法がおすすめです。
設定ファイルの編集
さて、いよいよ設定ファイルを編集します。
今回は③-Bの方法で作成したファイルを元に、以下のDHCPオプションを追記します。
【DHCPオプション】
④ NTPサーバー:192.168.10.100 (Option 42)
⑤ リース更新開始時間:43200秒 (Option 58)
⑥ 再バインド開始時間:75600秒 (Option 59)
DHCPオプション④,⑤,⑥を追加した設定がこちらとなります。

編集後は、⑦「設定の検証」を[実行]し、記述ミスがないかチェックします。「OK」が表示されたら、設定を保存し、DHCPサービスを[有効]にします。

配布状況の確認
クライアントであるOpenBlocks IoT VX2のリースファイルからDHCPオプションの配布状況を確認します。
標準のWeb UIで作成した設定(左側)と、直接編集モードで作成した設定(右側)を比較すると、追記したDHCPオプション④,⑤,⑥が正常に配布されていることが確認できました。


設定内容の移行
2025年06月05日のアップデートにより、直接編集モードで設定したファイルのエクスポート/インポートが可能になりました。これにより、別の機器への設定引き継ぎがスムーズに行えます。
⑦ メンテナンスタブの「DHCP直接編集設定」からエクスポートを実行すると、『easyblocks_direct_dhcp_conf』がダウンロードできます。

⑧ 次に、設定移行先となる機器の直接編集モードのメンテナンスタブから、先ほどエクスポートしたファイルを選択し、インポートを実行すると…

直接編集モードで設定したファイルを移行できます。

まとめ
今回は、EasyBlocks DDN1の直接編集モードを活用し、IPアドレスに加えてNTPサーバーやリース更新に関する各種DHCPオプションの設定も行ってみました。
このモードを使えば、標準のWeb UIでは対応しきれない細かなDHCPオプションにも柔軟に対応できるため、特定の要件や環境に合わせたネットワーク構成が可能になります。dhcpd.conf の記述にある程度の知識は求められますが、要件が複雑な場合には非常に有効なアプローチです。
なお、この直接編集モードは、DNSサーバー機能を持つ「EasyBlocks DDNシリーズ」における named.conf の設定でも利用可能です。独自のDNS設定が必要な場合には、こちらの活用も検討してみてください。
