こんにちは、ぷらっとホームの清水です。
以前公開したブログ「クラウド移行時代に見直される「DNSの在り方」とは?」ですが、おかげさまで非常に多くの反響をいただきました 。
その中で、お客様から特によくいただくのが、「メインシステムはクラウドに移行した(する予定だ)けれど、DNSやDHCPはどうするのがいいか?」というご相談です。
これは、社内システムのクラウド移行において、多くの現場が直面する「共通の課題」と言えます。
今回は、クラウド移行後に「残されたインフラ機能」をどう整理すべきか、そして弊社の新製品を含めた最新の解決策をご紹介します。
これまでの拠点構成:とりあえず1台に「全部載せ」
かつての拠点環境では、1台の物理サーバ(汎用サーバ)に仮想環境を構築し、
- 「メイン業務システム」
- それ以外の「DNS」「DHCP」「Syslog」
といった機能をすべて搭載する構成が一般的でした。

シンプルに見えますが、メインシステムがクラウドへ移った後、「DNS」「DHCP」「Syslog」といった残りの機能を、どこでどうやって運用するかといった問題があります。
クラウド移行で起きた「置き去りインフラ」問題
重要なのは、「何でもクラウドにすればいい、というわけではない」という点です 。
特にDNS・DHCPのようなネットワークの根幹機能は、以下の理由から「拠点」に残す選択肢を取るケースがあります。
①即応性(レスポンス)
すべての名前解決をクラウド経由にすると、わずかな遅延(レイテンシ)が積み重なり、Web閲覧やアプリの動作が「なんとなく重い」というストレスに繋がります。
②自律性(サバイバビリティ)
万が一、拠点とクラウドを結ぶ回線が切れたとき。DNSが手元になければ、拠点内の複合機やローカルサーバへの通信さえもストップし、業務が完全に止まってしまいます。
結果として、「システムはクラウド、でもDNS/DHCPは拠点」というハイブリッド構成が最適という環境も多くあります。
汎用サーバから「専用アプライアンス」へ
「残ったDNS/DHCPをどこで動かすか」という問題に対し、
古い物理サーバを使い続けるのは、ハードの老朽化や保守切れのリスクを伴います。
そこで選ばれているのが「役割ごとに分離して、専用アプライアンスに置き換える」という選択です。
加速する「大規模化・集約化」へのニーズ
最近では、拠点単位の話に留まらず、DHCP・DNS・NTPサーバーをより大規模なインフラ基盤として構築したいというご相談が増えています。
- 管理するIPアドレスが数万単位に及ぶ
- 全社規模でDNSクエリが集中する
- データセンターや基幹ネットワークのコアとして利用したい
こうした声にお応えするため、弊社では小規模向けのEasyBlocks DDN1からラインナップの強化を行ってきました。
1. EasyBlocks DDN1 Enterprise(2024年リリース)
EasyBlocks DDN1と比較し、数千端末規模に対応。
拠点が分散しつつも、各拠点の管理を強化したい中~大規模環境向けとして活用が可能です。

2. 更に大規模の要望にこたえて、EasyBlocks DDN1 ProLine(2026年リリース)
「もっと大規模な環境でも使いたい」というSIer様からのご要望に応え、今回新たに「EasyBlocks DDN1 Proline」をリリースしました。

EasyBlocks DDNシリーズのまとめ
小規模ながらもインターネットインフラの基盤を一元管理したい人向けにリリースしたEasyBlocks DDN1から始まり、
お客様のご要望にこたえる形で、EasyBlocks DDNシリーズは年々対応規模が3ラインナップに増えていきました。
1製品ずつ紹介したい気持ちはやまやまですが長くなってしまいますので、それぞれの性能は以下の表をご参考にしていただければと思います。
| 製品名 | EasyBlocks DDN1 | EasyBlocks DDN1 Enterprise | EasyBlocks DDN1 ProLine | |||
| 型番 | EBA16/DDN1/1Y | EBHX1/DDN1ENT/1Y | EBIA/DDN1PL20K/3Y | EBIA/DDN1PL50K/3Y | EBIA/DDN1PL100K/3Y | |
| 適用可能規模(※1) | DHCPサーバー機能 | 端末500台程度 | 端末7,500台程度 | 最大20,000台 | 最大50,000台 | 最大100,000台 |
| DNSサーバー機能 (※2) | 端末500台程度の内部・外部DNS | 端末5,000台程度の内部・外部DNS | 端末20,000台程度の内部・外部DNS | |||
| NTPサーバー機能 | 端末500台程度 | 端末5,000台程度 | 端末20,000台程度 | |||
| 性能指標 (※3) | DHCPサーバー機能 (※4) | 500リース/秒 | 3,500リース/秒 | 5,500リース/秒 | ||
| DNSサーバー機能 (※5) (※6) | 2,000クエリー/秒 | 50,000クエリー/秒 | 150,000クエリー/秒 | |||
| 共通機能 | タグVLAN対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| Active-Standby冗長化対応 | – | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
まとめ:インフラは“適材適所”の時代へ
クラウド移行が進んだ今だからこそ、ネットワークの基盤であるDNS/DHCPの設計・運用が、より重要視されるようになっていきます。
冒頭にも記載した通り、今後のDNS/DHCPの運用設計をどうするか?というご相談も多いので、4/15(水)にウェビナーを開催することになりました。
最近の運用設計・動向や事例を含めてご紹介できる内容になっておりますので、同じようなお悩みを抱えている方はぜひ、ウェビナーでお待ちしております。

