次世代ネットワーク『ShowNet』にZabbix構成の一部としてEasyBlocks Syslogを機器提供しました!

2025年6月11日〜13日に幕張メッセで開催された Interop Tokyo 2025 において、会場ネットワークの中核プロジェクトである ShowNet において、Zabbix Japan様にEasyBlocks Syslog ProLineを提供しました。

今回は、機器提供の様子をレポートしていきたいと思います。

はじめに

Zabbix構成の一部として機器提供!

InteropTokyo 2025『ShowNet』では、長年のパートナー企業であるZabbix Japan様が参加され、
その提供構成の一部として、ぷらっとホーム製品「EasyBlocks Syslog ProLine」が採用されました。

統合監視/フロー監視 のカテゴリで、「ZS-7700」ならびに「Zabbix7.0」をShowNetの構成に取り入れたZabbix Japan様。
その構成の中で、SyslogサーバーであるEasyBlocks Syslog ProLineは、ShowNetを構成する様々なネットワーク機器のログ受信・蓄積・閲覧・Zabbix連携を担う機器として提供されました。

Zabbix連携について

今回、肝となるのが「EasyBlocks SyslogとZabbixの連携」です。

数百台にも及ぶネットワーク機器のログ監視をZabbixサーバーで行うとなると、サーバーへの負荷やストレージ消費量は凄まじいものになります。

そこで、Zabbixサーバーと連携できるEasyBlocks Syslogを組み込むことで、受信した特定の文字列やPriorityに合致したログのみをZabbixサーバーへ転送、
Zabbixサーバーへの負荷、ストレージ消費を最小限に抑えたログ監視のシステムを構築することができます。

<参考記事>【新機能を先出し!】Zabbixへのログ転送機能の解説と実践

Interop本番に向けての流れ

幕張メッセホール4での構築風景

関係者が手分けして構築を進めているホール内には、
ShowNetのラック以外何もなくラックだけが整然と並んでいるような風景でした。

展示ブースが並ぶ前の超貴重な光景、ShowNet専用の超貴重な名札など、皆様にもお届けしたい気持ちでいっぱいですが、構築期間中は写真撮影NGなので、お見せできないのがとても残念です。。。

ラックマウント作業

ShowNetのネットワークは電源・機器管理が非常に厳格です。
許可なく電源を入れたり、機器を接続したりすることはできません。
今回は1Uサーバーだったため、2名体制で慎重にラックマウント作業を実施しました。

本番期間中のラック周辺写真
ホワイトボードやZabbixパネルの中にEasyBlocksの文字が!

構築期間の様子(6月2日〜)

6月2日から構築がスタートし、さまざまな機器からSyslogの送信が始まりました。
Syslogサーバーはログを「受け取って初めて動く」存在のため、順次ログ受信の確認、Zabbix連携のチューニングなどを進めていきました。

数百台の装置からのログ受信で気づいた「時刻同期」の重要性

今回の構成では、数百台に及ぶネットワーク機器からログが送られてきました。
この過程で痛感したのが、「時刻のズレ問題」です。

Syslogでは、ログに付与されたタイムスタンプがそのまま活用されます。
もし時刻が付いていなければ、受信したタイミングでSyslogサーバー側が時刻を補完しますが、装置側の時刻がずれていると、検索性が大きく低下します。

実際には以下のようなズレが多数確認されました

  • 数分のずれ
  • 数時間のずれ
  • 半日以上、あるいは1か月のずれ

本番前にはほぼ解消されましたが、
障害対応時などに正確なログ時刻がないと分析が困難になります。

NTPなどによる時刻同期の重要性を改めて認識する機会となりました。

本番稼働とEasyBlocks Syslog ProLineの性能

本番期間中、1日あたりの受信ログ数は 約2億件 に達しました。

ログ送信元ホストは約350台程度。
その中でも、約100ホスト分の優先度の高いログをフィルタリングし、Zabbixサーバーへ転送する処理をリアルタイムで実施。

そんな過酷な環境下でも EasyBlocks Syslog ProLineのリソース使用状況は非常に安定しており

ロードアベレージ:0.5-1.5前後(15分平均)
ストレージ消費量:1日あたり250-300GB

という結果となりました。

※残念ながらNDAの都合上、ログ表示画面などは掲載できないためShowNetのトポロジー図です

撤収作業と終了

一般来場者の退館後、ShowNetのラックから順番に機器をアンマウント。
設計された手順通り、整然とした撤収作業が行われ、無事にInterop Tokyo 2025を終えることができました。

構築から本番、撤収までを含めて約2週間。
関係者の皆様、本当にお疲れさまでした。

まとめ

EasyBlocks Syslog ProLine は、Interop Tokyo 2025という非常に大規模なネットワーク環境でも、安定して稼働することができました。
Zabbixとの連携も含め、大量ログ環境での運用において高い実績を示すことができたと思います。

  • ログの収集・蓄積・検索には EasyBlocks Syslog ProLine
  • 監視・通知には Zabbix

この構成は非常に相性が良く、次世代ネットワーク『ShowNet』Zabbix構成の一部として、ここまで実力を発揮してくれた EasyBlocks Syslog ProLine は、今後のシステム構築にも自信を持っておすすめできます。

EasyBlocks Syslog ProLine について、もっと詳しく知りたいという方は、ウェビナーを視聴することも可能ですので、ぜひご覧ください。

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