今回は久々に、当社のIoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT VX2」の活用事例をご紹介したいと思います。
ご紹介するのは、株式会社マクニカ様が開発したAIカメラシステム。
工場や大型商業施設などで設置されているガスメーターを安価なWebカメラで撮影し、AIが数値を読み取ってデータ化するというユニークな仕組みです。

「カメラで数字を読むだけ?」と思うかもしれませんが、これまで人の手でしかできなかった検針作業を自動化し、しかもクラウド連携まで含めて一気通貫で実現しているのがこのシステムのポイントだといいます。そして、その裏方を支えているのが当社のOpenBlocks IoT VX2です。
エネルギー管理の壁に直面
マクニカ様によれば、電力に比べてガスや重油の使用状況は「データの細かい取得が難しい」という課題があったそうです。
高額なセンサーや大規模な工事が必要になることも多く、結果的に「1日1回の検針データしか得られない」といったケースがほとんどだったとのこと。
「カメラでメーターを読む」という発想
そこで生まれたのが「既存のガスメーターをカメラで撮影してAIに読ませる」という仕組み。
「センサーを新設する必要がなく、設置したその日からデータ取得を始められるのが大きな魅力」とマクニカ様は話します。
実際、AIによる自動認識で5〜10分ごとの詳細なデータ取得が可能になり、これまで不可能だった“分単位”のエネルギー管理ができるようになったそうです。


IoTゲートウェイが担う役割
この仕組みを支えているのが当社のIoTゲートウェイの「OpenBlocks IoT VX2」です。
「カメラからの画像を取り込み、AI解析を経てクラウドにアップロードするまでの流れを現場で安定稼働させられることが大きい」と評価いただいています。
通信方式もLTE、Wi-Fi、有線LANと柔軟に対応できるため、「多様な現場環境でも導入しやすい」とのことでした。

IoTゲートウェイ「OpenBlocks IoT VX2」
得られたメリットと広がる可能性
導入によって、ガスメーターデータを安価かつ高頻度で取得できるようになり、さらに「コスト(円)」ベースで電気や重油と比較することも可能になったといいます。外気温や生産数といったデータと相関分析できる点も好評だそうです。
さらにマクニカ様によれば、今回の仕組みは回転式ガスメーター以外にも展開可能だそうで、アナログメーターや7セグ表示メーターなど、今後ニーズがあればラインナップへ追加していく意向だといいます。
まとめ
株式会社マクニカ様が実現した「AIカメラ×IoTゲートウェイ」の仕組みは、従来では考えられなかった低コスト・高精度のエネルギー見える化を可能にしました。
今回の事例はガスメーターでしたが、「今後は他の計測機器にも応用していきたい」とのこと。まさに汎用的なソリューションとして進化していく余地を感じます。
そしてその舞台裏で、現場とクラウドを確実につなぎ続けるのが当社のIoTゲートウェイ。縁の下の力持ちとして、これからもさまざまな現場で活用頂ければありがたいです。
「うちの現場でも試してみたい」と思った方は、ぜひお気軽にご相談ください。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
