みなさん、こんにちは。技術系の記事を担当しています瀬口です。
今回は、EasyBlocksシリーズのDHCPサービスにて、リースファイルを用いたリース情報の移行を実施してみましたので、ご紹介します。
DHCPサーバーをリプレイスする際、

今使っているDHCPサーバーで払い出し済みのIPアドレスを引き継ぎたい…

新しいDHCPサーバーへ切り替える際に、IPアドレスが競合しないか心配…
といったお悩みをお持ちではないでしょうか。
DHCPサーバーを新調する際、既存DHCPサーバーのリース情報は引き継がずにリプレイスを行うと、同じIPアドレスが複数の端末に割り当てられる「IPアドレスの競合」が発生するおそれがあります。
EasyBlocksシリーズのDHCPサービスでは、対応するDHCPサーバーのリースファイルをインポートすることで、リース情報を引き継ぐことが可能です。
本記事では、リースファイルの概要からインポート手順、反映結果までをご紹介します。
はじめに
EasyBlocksシリーズでは、DHCPサービスのメンテナンス機能として、リースファイル(リース情報を管理するファイル)のエクスポート・インポートに対応しています。
※リース情報はWeb UIのホスト管理画面より確認できます。
本機能は「EasyBlocks DHCPシリーズ」および「EasyBlocks DDNシリーズ」にて利用でき、既存のDHCPサーバーで管理しているリース情報を、新たに導入するEasyBlocks DHCP/DDNシリーズへ移行することが可能です。
ホスト管理画面について
EasyBlocksシリーズのDHCPサービスでは、クライアント端末ごとのMACアドレスや固定IPアドレス、リース状況などを「ホスト管理」タブで確認・管理することができます。
DHCPサーバーが実際にIPアドレスを払い出したクライアント(リース情報のある端末)は、この画面に一覧表示され、なかでも「リースIPアドレス」「有効期限」の2項目が、主にリースファイルに記録されているリース情報にあたります。

ホスト管理画面の項目詳細については、以下の記事でもご紹介しておりますので、あわせてご参照ください。
▼ ホスト管理画面の詳細はコチラ ▼
リースファイルの内容
リースファイルには、主に以下のような情報が記録されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| MACアドレス | IPアドレスを払い出したクライアントのMACアドレス |
| リースIPアドレス | 実際に払い出されたIPアドレス |
| リース開始・有効期限 | IPアドレスを貸し出した期間の情報 |
| ホスト名 | クライアントが申告したホスト名(取得できる場合) |
なお、インポートに対応しているリースファイルの形式は、EasyBlocks DHCPシリーズとEasyBlocks DDNシリーズで異なります。
EasyBlocks DHCPシリーズ(バージョン 1.2.3)
ISC DHCPサーバーのリースファイル形式(.leases)に対応しています。
・EasyBlocks DDNシリーズ(バージョン 1.1.3)
ISC DHCPサーバーのリースファイル形式(.leases)および、
Kea DHCPサーバーのリースファイル形式(.csv)に対応しています。
リースファイルの移行
ここからは、実際にEasyBlocksのDHCPサービスへリースファイルをインポートしてみましたので、その手順をご紹介します。
今回は、EasyBlocks DDN1(バージョン 1.1.3)へKea DHCP形式のリースファイル(ダミーデータ)をインポートしてみました。
リースファイルの反映
今回はダミーデータを使用するため、反映するリース情報をExcelで作成しました。
作成したリースファイルの内容は、以下のとおりです。

このリースファイルをインポートすると、ホスト管理画面には以下のように反映されます。

インポート方法
リースファイルのインポートは、Web UIの「メンテナンス」タブから行います。
①リースファイルのインポートにある[ファイルの選択]を押し、移行するリースファイルを選択します。選択後、[実行]を押すことでリース情報が反映されます。
※インポートを実行すると、既に登録しているリース情報はすべて削除され、インポートした情報が上書きされます。そのため、既存のリース情報を保持する場合は、必ず事前に②エクスポート(バックアップ)を行ってください。

なお、EasyBlocks DHCP・DDNシリーズのリースファイルのエクスポート/インポート方法については、以下の記事でもご紹介しております。
▼ リースファイルのエクスポート/インポート方法はコチラ ▼
まとめ
今回は、EasyBlocks DDN1にてリースファイルを用いたリース情報の移行を実施してみました。
要点をまとめると、以下の通りです。
- リースファイルには、MACアドレスと払い出し済みIPアドレスなどが記録されている。
- リプレイス時にリース情報を移行することで、IPアドレス競合を抑制できる。
- 対応するリースファイルから既存DHCPサーバーのリース情報を移行できる。
- インポート後のリース情報は、Web UIの「ホスト管理」画面で確認できる。
リースファイルのインポート機能は、以下のようなシーンで活用できます。
- 既存DHCPサーバーからの移行時
既存のDHCPサーバーで管理しているリース情報をリースファイルから移行できるため、リプレイス後も既存環境と同じIPアドレス割り当てを維持したまま運用を継続できます。 - リプレイス時のIPアドレス競合の防止
リース情報を引き継ぐことで、既存端末への誤ったIPアドレスの払い出しを防ぎ、IPアドレスの競合リスクを抑えることができます。 - 大規模環境での移行作業の効率化
多数の端末が接続されている環境でも、リース情報をまとめて移行できるため、1台ずつ設定する手間を削減し、移行作業を効率化できます。
DHCPサーバーのリプレイスは、既存環境で利用しているIPアドレスの情報をどのように引き継ぐかが重要となります。EasyBlocks DHCP・DDNシリーズのリースファイルのインポート機能を活用することで、既存のリース情報を引き継ぎ、スムーズなDHCPサーバーのリプレイスを実現できます。
なお、EasyBlocks DHCP・DDNシリーズは評価機の貸出にも対応しております。実機にて、実際にリースファイルから移行が可能かご確認いただくことも可能ですので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
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