社内の打ち合わせ、お客さんとの打ち合わせ。
日々みなさんが作っている議事録。大事だけど、作成がとにかく大変ですよね。
私もこれまで、会話しながら手元でメモを取り、終わったあとに急いでまとめ直す・・・という作業をずっとやってきました。
でも、会話の流れを正確に記録しようとすると、聞き漏らしも起きるし、何より疲れる。自分がしゃべりながらだとなおさら。
そんな中、2025年3月にGoogle Meetの「自動メモ機能」が日本語対応したと知って、試しに使ってみたら、、これが思っていた以上にすごかったです。
今回はそんな自動メモ機能について簡単にご紹介したいと思います。
使い方は超簡単
Google Meetの「自動メモ機能」はGoogleの生成AI「Gemini」が会議の内容を聞いて文字起こしをしてくれて、さらにその内容を良い感じに要約してくれる機能です。2025年5月現在アルファ版とのことで、まだ試運転状態ですが、すでに超実用的なレベルに達していると感じました。
使い方はとても簡単です。Google Meetで会議を開始したら、右下に表示されるペンのアイコンをクリックして、会議の文字起こしも行うにチェックを入れ、メモの作成を開始と押すだけです。

会議が終了したあとは自動で、こんな感じ👇の議事録(Googleドキュメント形式)が生成されます。

実際の打ち合わせのスクリーンショットなので、ボカシだらけでごめんなさい。ただ、良い感じに要約されていることは伝わるかと思います。
- 会話の内容をトピックごとに要約
- 発言タイミングも記録されていて、見返しやすい
- 要約だけでなく、全文の文字起こしも確認可能
さらに、この議事録のGoogleドキュメントへのリンクが自動的にGoogleカレンダーの予定にも追加されます。
つまり、会議に参加していない人でも、そのカレンダー予定を見られる権限があれば、議事録も見られてしまうということ。
社内でカレンダーを全社公開している場合は、実質「社内の誰でも見られる状態」になります。
これは裏を返せば、「誰でもすぐアクセスできて便利」でもあるんですが、内容によってはちょっと注意が必要です。
注意点
この機能、便利な反面上でも書いたとおりGoogleカレンダーに自動登録されて「社内の誰でも見られる」設定になります。ですので、例えば
- 評価面談
- 給与や人事の話
- お客様との秘密の打ち合わせ
のような「他の社員に見られるとマズい!」という内容の場合は、議事録が生成された後に共有設定を変更するのがオススメです。Googleカレンダー上の議事録リンクから簡単に設定できます。
使える条件
この機能は、Google Workspace Business Standard以上のプランで使えるようです。社内でGoogle Workspaceを契約している方はぜひ試してみてください。

まだまだZoom・Teams派が多い…
ちなみに、オンライン会議を社外の方と行う場合、圧倒的に「Zoom」「Teams」が多い印象です。
Google Meetでミーティング依頼を送ると、
- 「初めて使いました」
- 「これ画面共有ってどうやるんですかね…?」
みたいな反応もけっこうあります。
正直、これはツラいところ……ですが、自社からの主導で会議する場合には、この自動メモのためにもGoogle Meetを推したい気持ちがあります。
オフラインの社内会議にも使えます
あと、オンラインではないオフライン会議でも、会議室にマイク付きスピーカーとPCを1台をセットして、Google Meetを起動させて議事録を作成させてます。
全員が同じマイク(アカウント)からの発言となるため、誰が発言したかという記録は残りませんが、「会話内容の要点」「会話の流れ」などはしっかり記録されて、同じように議事録も自動で作成してくれるため、すごく役立ってます。

Teams派の方へ補足
Microsoft Teamsにも文字起こし機能+Copilotによる要約機能があるようです(未検証)。
当社では未導入のため試せていませんが、似たような体験はTeamsでもできるはずです。
どちらにせよ「AIが議事録を作ってくれる時代」が、ついに日常レベルでやってきた感がありますね。
まとめ
「議事録をとる」という作業は、仕事において避けて通れない大事な業務。
そんな中、Google Meetの議事録作成機能は、作成の負担をぐっと減らしてくれる救世主のような存在です。
打ち合わせに集中できるし、あとから見返すのもラク。
カレンダーからすぐにアクセスできるのも地味に嬉しいポイント。
さらに使ってみて感じたのは、人が手動で議事録を書くと、どうしても無意識に“恣意的”な書き方になってしまうことがあるという点。
「こう書いたほうが印象がいいかな」「これはあえて書かないでおこう」など、意図せず主観が混じることもあります。
でも、AIによる要約や文字起こしを使えば、より客観的でフラットな記録が残せる。
これも、地味だけどとても大きなメリットだなと感じました。
もちろん、情報の取り扱いには少し注意が必要ですが、「議事録は自動で残すのが当たり前」というスタイル、これからどんどん浸透していくのかもですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!