この記事では、EasyBlocks 監視シリーズでの特定のポート監視するためのセットアップ方法について紹介していきます!
EasyBlocks 監視シリーズでは、Ping監視・ポート監視・サービス監視ができ、HTTPポートやFTPポートなどを選択するだけで簡単に監視することができます。この時、ユーザー定義を選択することで特定のTCPポートを監視できるようになります。
そこで今回は!
EasyBlocks 監視シリーズにおける特定のポート監視をするための設定方法についてご説明していきます。
はじめに
今回、ご紹介する機能はEasyBlocks 監視シリーズのユーザー定義から利用できる機能となり、使用するバージョンは以下の通りとなります。
EasyBlocks 監視:バージョン 1.0.4
EasyBlocks リモート監視管理:バージョン 1.0.3
EasyBlocks リソース監視:バージョン 1.0.2
このユーザー定義では「特定のTCPポートをNagios用のコマンドを使用して監視する機能」を利用することができます。そのため、監視したいTCPポート番号を今回ご紹介するNagios用のコマンドと一緒に入力することで特定のポート監視ができる機能となります。
● Nagiosとは、EasyBlocks 監視シリーズで使用しているオープンソースの監視ソフトウェアです。
● ユーザー定義では、特定のポート監視と併合して、CRITICALやWANING判定となる閾値を調整する異常判定定義の設定もできますが、今回の記事では設定しません。
今回は例として、EasyBlocksシリーズやOpenBlocks IoTシリーズにあるWebUIのポート監視をします。WebUIのTCPポート番号は以下の通りとなります。
HTTP:880ポート
HTTPS:4430ポート
※本記事でご紹介する「特定のポート監視設定」では、初期セットアップがされていることを前提としています。
☟初期セットアップは、以下の記事から確認できます☟

特定のポート監視のセットアップ方法
監視対象の設定
まず、サービスの監視対象タブからポート監視をする対象を設定します。

監視対象の設定は以下の通りです。

① 名称:監視対象を識別するための名称を入力します。
② IPアドレス:監視対象のIPアドレスを入力します。
③ メモ:識別用の名称を入力します。
設定した保存します。
保存した監視対象は一覧に表示されます。

監視パターンの設定
次に、監視パターンタブから監視パターンを設定します。

監視パターンの設定は以下の通りです。

① 名称:監視パターンを識別するための名称を入力します。
② 監視対象:監視パターンに設定する監視対象を選択します。
③ 通知先:WEB管理者に設定されている通知先から選択します。
④ チェック間隔(通常/異常):監視対象の通常時と異常時でのチェック間隔(分間)で入力します。
⑤ 異常時のリトライ回数:異常判定を行うまでのリトライ回数を入力します。
⑥ 監視コマンド:プルダウンから監視内容を選択します。
⑦ メモ:監視パターンを識別するための名称を入力します。
TCPポートを監視するため、⑥監視コマンドは「ユーザー定義」を指定し、以下のユーザー定義を入力します。
ユーザー定義(TCPポート監視)
check_tcp!”ポート番号”
ユーザー定義(例)
check_tcp!880
WebUIのHTTPポートを監視するには、「check_tcp!880」と入力し、保存します。

WebUIのHTTPSポートを監視するには、「check_tcp!4430」と入力し、保存します。

保存した監視パターンは一覧に表示されます。

これで特定のポート監視のセットアップは完了です。
監視サービスの有効化
① サービスタブの起動が[無効]であれば、[有効]にすることで設定した監視サービスが起動します。
② 既に有効状態であれば、[プロセス再起動]を押すことで設定した監視サービスを再起動します。

監視サービスを起動/再起動すると、監視状況一覧から監視している機器の状況を確認することができます。

これで設定しておいた監視パターンで監視することができます。
最後に
特定のポート監視についてまとめますと…
● ユーザー定義を利用して、特定のポートを監視できる。
● ポート番号はユーザー定義「check_tcp!”ポート番号”」で指定できる。
● 他のPing監視やポート監視と同様に監視状況を一覧表示で確認できる。
今回はEasyBlocks 監視シリーズにおける特定のポート監視をするための設定方法について紹介しました。「その機器特有のTCPポートに接続できているか監視したい!」という方のご参考になれば幸いです。
☟今回紹介した製品は、コチラになります☟


