最近、AIと「話す」のがすごいことになってるらしいです。OpenAIが7月8日に発表した新しい音声AI「GPT-Live」、みなさんはもう試しましたか?
これまでのAI音声会話って、こちらが話し終わるのを待ってから返事をする「トランシーバー」方式でした。GPT-Liveは違います。聞きながら同時に喋れる(フルデュプレックスと言うらしい)ので、途中で割り込んでもちゃんと止まるし、「うんうん」と相槌まで打ってくる。ほぼ人間との電話です。
ちなみに、難しい質問は裏側でGPT-5.5というモデルに投げて、会話を続けながら答えを持ってくる仕組みだそうです。器用ですね。
で、これだけ賢いなら、仕事でも使えるレベルなのかな・・・?と気になりましたので、
「ぷらっとホームのこと、どこまで知ってるいるのか?」
実際に会話して確かめてみました。録画もそのまま載せます。会話はスピーカーに出して、標準のスクリーンレコーダーで録りました。
第1ラウンド:仕事の話。「ぷらっとホームって知ってる?」
今回は、実際の音声動画と文字起こししたもの、2種類をご用意しています。
音声が聞ける方は、ぜひ聞いてみてください。
まずはド直球から。
**星**:ぷらっとホーム株式会社って知ってる?
> **GPT-Live**:あー、ちょっと待ってね。それはいくつかあるみたいだな。例えば不動産投資とか、輸出入支援、声優キャスティングなんかもあるんだけど、どの会社のことかわかる?
……のっけから雲行きが怪しい。不動産?声優キャスティング?世の中には「ぷらっとホーム」という会社がいくつもあるようで、いきなり同姓同名の壁にぶつかりました。
しかたないのでヒントを出していきます。
星:IT機器の製造販売してる会社なんだけど。
GPT-Live:あ、製造販売のほうか。確認するよ。……その情報だと、まだ候補はいくつかありそうだな。もうちょっと手がかりある?例えば本社の場所とか。
星:東京。千代田区の九段北。
GPT-Live:九段北。よし、特定できたよ。IT機器の製造販売をしているぷらっとホーム株式会社は、東京都千代田区九段北に所在してるね。事業内容は、ハードウェアや周辺機器、システム・ソフトウェアの企画開発・製造・販売、それにコンサルティングまで幅広いみたいだ。
お、たどり着いた。。。
まるで一緒に犯人を絞り込んでいくような、この推理ゲーム感。一問一答ではなく、ヒントを渡すと絞り込んでくれる。これぞ会話AIの醍醐味かもしれません。ちなみに本社所在地はドンピシャ正解です。
製品の話になると、急に本気を出してきた
星:そのネットワーク機器の製品なんだけど、どういうシリーズ名の製品がある?
GPT-Live:代表的なシリーズは、OpenBlocksシリーズ、EasyBlocksシリーズ、それとマイクロサーバ製品があるよ。面接とか企業研究目的かな。それなら、OpenBlocksは抑えとくといいポイントだね。
面接。。。どうやら私は、就職活動で企業研究をしている学生だと思われていたようです。中の人なんですが、まあいいでしょう。むしろ「面接で話すなら」と気を利かせてくるあたり、妙にいいヤツです。
それはさておき、さっきまで声優キャスティングと言っていたAIが、急にちゃんとしてきました。さらにEasyBlocksを掘ると——
星:EasyBlocksについて知りたいんだけど。
GPT-Live:EasyBlocksは、ネットワークアプライアンス製品のシリーズで、VPNサーバーやログ収集、認証、セキュアゲートウェイのような用途向けに提供されてるね。中でも代表的なのがSSシリーズ。
星:Syslogサーバーの製品ってある?
GPT-Live:あるよ。EasyBlocksシリーズの中にEasyBlocks Syslogがある。これはSyslogを一元的に収集・保存・検索できる専用アプライアンスだね。Webブラウザで簡単に管理できて、ログの可視化や障害解析にも役立つよ。
おお、すごい。。。細かい間違いはあるものの、EasyBlocks Syslogの説明、中の人が書いた製品ページと言われても違和感がないレベルです。最初に不動産投資と言っていたのが嘘のよう。特定さえできれば、ここまで正確に語れるんですね。
ただし、限界も見えた
「それらの製品って売れてるの?」と少し意地悪な質問をしたら、
GPT-Live:面接で話すなら……ちょっと待ってね。売上台数やシェアのような具体的な数字は今すぐにはわからないな。もう少し詳しく調べる?
まだ私を就活生だと思っている。ごめん、面接では使わないんだ。
……とはいえ、ここは正直に白旗でした。知らないことを知らないと言えるのは偉い。
第2ラウンド:日常会話。潮干狩りの話をしてみた
仕事の話ばかりでは芸がないので、雑談も。前日に行った潮干狩りの話をしてみました。
GPT-Live:天気は良かったんですか?
星:いや、もう暑すぎるぐらい。
GPT-Live:おー、ほんと最近暑いですからね。体調とか大丈夫でした?
相槌のタイミング、話題の広げ方、そして体調を気遣う一言。もはや同僚と昼休みに雑談しているのと変わりません。「3時間ぐらいって結構長めですよね、疲れたんじゃないですか?」なんて、こちらが言ってほしいことをちゃんと拾ってくる。
極めつけは、取れた貝を味噌汁にして食べたと言ったら「最高ですね」。AIと潮干狩りの成果を分かち合う日が来るとは思いませんでした。
まとめ:慣れって怖い
今回の検証結果をまとめると、こうなりました。
- 自社・製品知識:予想以上。会社概要から製品ラインナップ、機能レベルまで正確 → 「おお、すごい!」
- 売上などの内部情報:さすがに知らない(そりゃそうですよね。。)
- 会話体験:割り込み・相槌・気遣いまで自然。もはや電話
正直に白状すると、最近はClaudeばかり使っていて、ChatGPTはあまり触っていませんでした。でも、さすがは生成AIの老舗OpenAI。とんでもないものを出してきましたね。
思い返せば、生成AIが出たての頃は「プロンプトを打つだけで、こっちがやってほしいことを色々やってくれる!便利!」と感動していたはずなんです。それが慣れって怖いもので、最近は「背景とか諸々を文字で書いてAIに伝えるの、めんどくさいな。。。」と思うようになってきました。人間はどこまでも怠惰ですね。。
GPT-Liveなら、しゃべるだけでいい。このめんどくささからも解放されたりするのかな?と思ったり。そう遠くない未来、みんなが電話で話しているかのようにAIと会話しながら仕事をしている・・・そんな光景が当たり前になっているのかもしれません。
そのときAIが「ぷらっとホームって知ってる?」と聞かれて語ってくれる製品を、私たちはこれからも自分たちの手で作り続けていきたいと思います・・!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
