サーバーやネットワーク機器の監視は、システムの安定性や可用性を保つ上で不可欠です。その中でも、アラート通知のタイミングは特に重要です。
ぷらっとホームが販売している監視アプライアンス「EasyBlocks監視」にも障害発生時に通知する機能がありますが、ユーザーのみなさまから「どのようなタイミングで通知されるのか?」といったご相談をいただくことも多いです。
今回は、実際にEasyBlocks監視を例にとって、通知のタイミングについて解説していきます。
通知の重要性
サーバーやネットワーク機器の監視はアラート通知のタイミングは特に重要、とお伝えいたしましたが適切なタイミングでアラートが発信されないと、問題が発生した際に適切な対応が取れない可能性があります。
例えば、障害発生を早期発見したい!とアラートを過度に設定してしまうと・・・。
・システム管理者の作業負荷を増加
・重要な問題に焦点を当てる際の混乱を招く可能性アリ
そのため、システム全体や機器の特性によって、アラート通知のタイミングをそれぞれ設定することが重要となります。
実際にEasyBlocks監視で設定してみよう!
EasyBlocks監視の通知機能は、監視ステータス変更(障害発生/復旧)の際にメール等で通知されます。このステータス変更は、「監視パターン」の項目で設定します。
監視パターンの「チェック間隔(通常/異常時)」「異常時のリトライ回数」を工夫することで通知のタイミングを設定することが可能です。
具体的に、3つのパターンでご紹介いたします。
【例1】
チェック間隔を通常時5分、異常時1分にして、異常時のリトライ回数を1回にした場合
→通常から異常になったタイミングで障害発生の通知を送信
【例2】
チェック間隔を通常時5分、異常時1分にして、異常時のリトライ回数を2回にした場合
→通常から異常となった後の1分後に異常のままだったら障害発生の通知を送信
【例3】
チェック間隔を通常時5分、異常時1分にして、異常時のリトライ回数を5回にした場合
→通常から異常となった後にステータス変更なく4分後に異常のままだったら障害発生の通知を送信
また、監視パターンの設定内容に関わらずに、下記通知は【共通】となります。
・障害発生の通知は、1度送られた後にステータス変更がなく、異常のままだと1時間毎に送信
・復旧時の通知は、正常応答が確認できたタイミングで1度送信
(補足:「異常時のリトライ回数」が『1回』の時は、異常時のチェック間隔に関わらず、ステータスが異常となった際に即メール通知されます)
まとめ
今回は、実際にEasyBlocks監視の通知の仕組みを解説しながら、通知の重要性についてお話ししました。
ちなみに、EasyBlocks監視からの通知方法はメールだけでなく、Syslog形式として通知する「Syslog通知」やSlackへ通知する「Slack通知」にも対応しています。
ご自身の環境にあわせて通知方法もご選択いただけます。(もちろん、3つ全て設定もできます)
繰り返しになりますが、監視は通知タイミングや通知方法が重要です。
監視をご利用の際には、システム全体や機器の特性・自社のポリシー等もあわせて通知されるように設定してください。