はじめに
みなさんこんにちは、ぷらっとホーム営業部の清水です。
今回のブログでは20年以上ご愛顧いただいているOpenBlocks シリーズの歴史・また販売開始当時の背景を、営業目線で振り返ってみたいと思います。
part1では、2000年から2003年までに発売開始したモデルを振り返っていきます。
OpenBlocksの進化をさかのぼる
2000年7月「初代OpenBlockS(型番:OpenBlockS 50)」の販売開始
2000年7月に登場した初代OpenBlockSは、
・赤、青、黄のカラフルな筐体
・手のひらの上に載る大きさ
・5万円を切る低価格
などといったこれまでの製品にはない特徴が注目され、人気を集めました。
初代OpenBlockSには、CPUにPowerPC MPC860、16Mバイトのメモリが搭載、コンパクトフラッシュスロットが用意されている他、このスロットを外して2.5インチのHDDを搭載することも可能でした。
小型ファイアウォールやルータ、ネットワーク監視といった用途に活用された他、自宅のサーバとして利用するユーザもいたようです。
初代OpenBlockSの青モデルは、社内に実機がなく、解像度の高い写真も残っていない幻のモデルなっています。
「OpenBlockS」の末尾の「S」は、元々大文字でしたが、「OpenBlockS 600」の時代に小文字の「s」に変更となりました。
当時の記事)ITmedia「OPENBLOCKS 骨までしゃぶれるブロックを持ち運べ。今やサーバもモバイルの時代!?」
2001年10月「OpenBlockS S(型番:OpenBlockS 200B)」
初代発売の翌年には、後継の「OpenBlockS S」をリリース、筐体がスケルトンとなり、見た目が特徴的な製品でした。
CPUがPowerPC 405GP/200MHz、メモリ64Mバイト、100BASE-TXが2ポートと全体的にスペックが向上しています。
標準でルーター機能やDHCPサーバー、簡易ファイアーウォール機能を備えており、CFや2.5インチHDDを追加することでWebサーバーやメールサーバーとしても活用できました。
当時の記事)PC Watch「ぷらっとホーム、手のひらサイズの小型Linuxサーバー」
2001年12月「OpenBlockS R(型番:OpenBlockS 200R)」
「OpenBlockS R」は「OpenBlockS S」とスペックは同一で、筐体が青い金属製となったモデルです。
サーバラックの搭載を想定しており、1Uに5台搭載可能なラックマウントキットもご用意していました。
当時の記事)Ascii.jp「ぷらっとホーム、「手のひらサイズのラックマウントサーバ」発売」
2003年4月「OpenBlockS 266」
2003年には、サーバー構築に特化したコンパクトな自社ディストリビューション「SSD/Linux」を搭載したOpenBlockS 266を発売しました。
法人向け汎用マイクロサーバーとして、通信事業者様から多数ご採用頂いたベストセラー製品です。
CPUはPowerPC 405GPr-266MHzを採用し、64MBのSDRAM(PC/133)、8MBのフラッシュメモリーを搭載していました。
多数のお客様にご採用頂いたため、導入事例の数も多く、多くのお客様にインタビューをさせて頂きました。下記、ピックアップしてご紹介させて頂きます。
■ぷらっとホーム株式会社
■法政大学
■NTTコミュニケーションズ株式会社
■新潟大学
■北陸日本電気ソフトウェア株式会社(NECソフトウェア北陸)
■株式会社リソースワン
■NARO 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構
次回は、、、
今回のpart1では、2000年から2003年までにリリースしたOpenBlocks シリーズをご紹介させて頂きました。
当初はLinuxを手軽に使いたい、自宅用のサーバとして使いたいといった個人のお客様のご利用が多かったと聞いていますが、
ラックマウントキットをご用意させて頂いた「OpenBlockS R」や「OpenBlockS 266」からは、通信の死活監視・スループットの測定や、企業内のネットワーク向けサーバ等の、法人様のご利用が増えています。
現在も弊社の注力製品の一つである「OpenBlocks シリーズ」が、「法人向け汎用マイクロサーバー」として認知頂くまでに、試行錯誤の跡が見られます。
ここまでは私が入社前のモデルのため、資料や又聞きのお話しか出来なかったのですが、part2の2005年発売の「OpenMicroServer」からは、少しずつ企画・開発時の背景もお話しできると思います。
近日公開予定のpart2もぜひご一読ください。