これまでEasyBlocks SyslogシリーズやEasyBlocks Network Reporterについて、各種機能説明や蓄積したログの活用方法などについての記事を掲載してきました。
これらの製品は、Syslogサーバーという基本機能をベースにしていますが、Syslogサーバーやメール通知、Zabbixサーバーとの連携など、Syslogに関連する機能以外にも、レポート、FTPサーバー、TFTPサーバー、SNMP Trap受信など、多数の機能を搭載しています。
今回は、その中からTFTPサーバー機能を活用したネットワーク装置等のコンフィグ管理について解説します。
はじめに
一般的に、ネットワーク装置などのコンフィグ管理にTFTPサーバーを使用することはよくあります。
ただ、それだけのために新たにTFTPサーバーを用意するのは現実的ではなく、手動でローカル環境に保存するか、そもそもバックアップしていないケースもあるかと思います。
しかし、EasyBlocks Network Reporterに搭載されているTFTPサーバー機能を使用すれば、手軽にコンフィグのバックアップができ、さらにEasyBlocks Network Reporter上にバックアップしたコンフィグをリストアすることも可能です。
機能解説
EasyBlocks Networ Reprter設定方法
EasyBlocksシリーズに搭載されている機能は全てWEBUIから設定可能です。
TFTPサーバー機能を使用する場合は、「はい」にチェックするだけです。

コンフィグバックアップ
ネットワーク装置側からTFTPサーバーへコンフィグをバックアップします。
バックアップ方法はメーカーごとに異なるため、実際の方法はご使用装置のマニュアルをご参照下さい。
今回は一例として、EasyBlocks Network Reporterのレポート対応装置でもある、Fortinet社のFortigate製品で試します。

Fortigate製品の場合、execute backupコマンドを使用することでTFTPサーバーへコンフィグをバックアップすることが可能です。
「172.16.7.214」というIPアドレスが今回はEasyBlocks Network Reporterです。
バックアップの取得が正常終了すると、「Send config file to tftp server OK.」と表示されます。
バックアップファイル確認
バックアップしたコンフィグをEasyBlocks Network Reporter側のWEBUIにて確認します。
指定したファイル名「Fortigate-40-2024060501」でEasyBlocks Network Reporter側にアップロードされていることが確認できます。

このまま、EasyBlocks Network Reporteに保存しておくことも可能ですし、ローカル端末へダウンロードすることも可能です。
コンフィグリストア
次に、バックアップしたコンフィグをリストアしてみます。

Fortigate製品の場合、execute restoreコマンドを使用することでTFTPサーバー上にあるコンフィグをリストアすることが可能です。
バックアップ時と同様に、「172.16.7.214」というIPアドレスがEasyBlocks Network Reporter、「Fortigate-40-2024060501」というファイル名が予めバックアップしておいたコンフィグとなります。
リストアが正常終了すると、「Get config file from tftp server OK.」と表示され、本体の再起動が実施されます。
まとめ
今回試したように、EasyBlocks Network Reporterは、ログを受信して蓄積・閲覧するSyslogサーバーとしての機能やレポート機能だけでなく、TFTP対応機器のコンフィグをバックアップ・リストアすることにも活用できます。
TFTPサーバー機能は、お客様からの要望に応えて実装されました。
EasyBlocksシリーズは、お客様のご意見を取り入れながら、今後も製品の改善に努めてまいりますので、ぜひお声をお聞かせください。
また、2024年7月12日から全国6カ所で開催されるSCSK株式会社主催のリアルイベント「Meetup National Tour 2024」に弊社も出展いたします。
EasyBlocks Network Reporterの展示や、「手軽に始めるログ管理とネットワーク機器のレポーティング」と題したミニセミナーを実施いたします。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
⇩イベント詳細はこちら
