ITバブル期、アキバの店舗でなにが売れた?

先日あげた記事「’90年代 秋葉原でオープンソース売ってみた。」が思いのほか好評でございまして・・・SNS等で当時のお話をたくさん頂戴し、中には当時のぷらっとホーム店舗内の写真まであげてくださる方もいらっしゃるほど。本当にありがとうございます。

その中でも特に多かったのが「こんなもの売ってたよな〜!」「あの製品って、確かぷらっとホームで売ってたよね?」というお声でした。

ということで今回の記事では、社内で当時店舗で働いていた者(初代OpenBlocksの企画担当者でもあります)に「昔話好評なので箇条書きでも良いから何か聞かせてくださいよー!」とお願いをして、昔話の中でも実際に店舗で取り扱っていた製品にフォーカスしてお話ししていこうと思います。

仕事の合間、休憩がてら読んでいただければ幸いです。

店舗の外観。今はメイド喫茶あっとほぉーむカフェさんが入ってます

キーボード

MiniKeyboardシリーズ

沖電気工業株式会社とつながりのある営業が、ノート用に作ったポインタ付きキーボードパーツを持ってきたので、
これで外付けのキーボード作ろうよ〜と言ったのが始まりで生まれた製品だそうです。

初期ロットがすぐ売れたものの、初期ロットにはキーのシリンダー部分のコーティングに問題があって白い粉を吹いてキーが戻らなくなってしまうため、すぐに回収して良品と交換したそうです。

その後、USにあったY connectorを輸入しつつ、この機能を組み込んでPS2キーボード/マウス+外部マウスという機能になったのが1998/04販売開始のMini KeyboardII。
当時別のキーボードでも採用し意匠もとっていたCTRL-Caps切換え機能があります。

FKBシリーズ

切替機で縁のあった富士通コンポーネントが試作したキーボードを当社ブランドで販売したのが始まりだそうです。

写真は、店舗があった当時のキーボード売り場。HHKとFKBシリーズ。(画質悪)

Sun/Mac/PC対応で、HHKに矢印キーのついた製品ですが、タッチはSun4のキーボード同様富士通コンポーネントのメンブレンでした。(好みの方も多かったかも?)

PShareシリーズ

こちらはKVM切替器。

いろんな経緯がありつつも、当社に持ち込まれた富士通コンポーネントの切替器をWindows/BSD/Linuxでの動作を必須としてブラッシュアップを行ったそうです。

まだベアメタルなサーバが主流だったころ、KVM切替器はそれなりのマーケットがありました。
当時、ATEN製品やCPもよかったしそれなりに安定していて、台湾にいってBSD/Linuxへの対応を話したりしたものの、結局当社ブランドでも切替器をリリースすることに。
また、川崎製線製のKVMケーブルはVGAの特性と他社製品に比べて圧倒的に細く取り回しがよいのも特徴でした。

OpenBlockS シリーズ

こちらは初代OpenBlocksです。
2000年7月に販売を開始しており、詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

PPCの基板をベースにIDE I/Fと付属のCF-IDE変換基板と、出荷時にDHCPやメールサーバが組み込まれて秋葉原の某社で作成したUIで設定できるものです。

今時は当たり前でも当時はそんなになかった様子で、
この昔話をお話をしてくれた初代OpenBlocksの企画担当者曰く、「個人的には、店でも扱っていたCISCOのルータとかが個人で買うには高価だったので2イーサのある小型汎用Linux箱が欲しかっただけ。」とのこと。

初代 OpenBlockSの外観

初代OpenBlocks発売当時に作ったノベルティ。筐体色が赤・青・黄だったのと、”Blocks”とかけて3色のブロック玩具キーホルダー。

最後に

本記事は店舗時代に販売されていた製品について、初代OpenBlocksの企画担当者からお話しを聞きましたが、やはり皆さん、当社に秋葉原の店舗があった頃(1993年~2005年頃)にたくさんの思い出があるのだぁと実感いたしました。

また、実は店舗時代からお店の最新情報をメールで配送していたそうで、
現在も週1回、メルマガを配信していることを考えるとなんだか店舗時代からの習慣を受け継いでいるような感覚になりますね。

当時の面白い思い出話、エピソードあれば是非、XFacebookで教えてください!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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