Syslogサーバーの導入は、ネットワーク機器やサーバーのログを一元管理し、システムの監視を効果的に行うための重要なステップです。
しかし、導入前にいくつかの重要なポイントを確認することが必要です。
今回は、Syslogサーバーを導入する前にチェックしておきたい重要な検証内容を絞ってご紹介します。
チェック項目
基本動作確認
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まず、Syslogサーバーソフトウェアのインストールが正しく行えるかを確認しましょう。その後、サーバーの起動と停止が問題なく行えるかを確認します。基本的な動作が正常にできることが重要です。
ネットワーク接続の確認
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Syslogサーバーがネットワークに正常に接続できるかを確認します。特に、Syslogサーバーが使用するポート(通常はUDP 514)が開放されているか、他のサービスと競合していないかを確認することが重要です。
ログの収集と保存
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各デバイス(ルーター、スイッチ、ファイアウォール、サーバーなど)からログを正しく受信できるかを確認します。受信したログが適切に保存され、指定した保存期間にわたって保持されるかも確認してください。
また、ログファイルのローテーションが正しく行われるかも重要なチェックポイントです。
フィルタリングと分類
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特定の条件に基づいてログをフィルタリングできるかを確認します。さらに、ログの分類(例えば、エラーログ、警告ログ、情報ログ)が正しく行えるかも確認しましょう。これにより、必要な情報を迅速に見つけやすくなります。
アラートと通知
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重要なログエントリが発生した際にアラートを設定できるかを確認します。また、アラートが電子メールやSMSなどで適切に通知されるかも確認することが必要です。これにより、問題が発生した際に即座に対応することができます。
EasyBlocks Syslogの場合
1.基本動作確認
アプライアンス製品の為、ソフトウェアのインストール等は不要で手間なく導入可能です。
設定等はWEB UIから行え、直感的な操作が行えます。
2.ネットワーク接続の確認
syslogの受信は、TCP/UDP 514ポートを利用します。
3.ログの収集と保存
検証の際、こちらが最も重要です。
EasyBlocksシリーズは、1ヶ月あたりのログ保存容量はストレージ総容量の20%以下でご利用いただくことなります。
貸出期間は通常2週間となっておりますので、2週間で貯まるログ量からEasyBlocks Syslogのモデルをご選択ください。
4.フィルタリングと分類
時刻やホスト、Facility、Priority等でフィルタしてログの表示が可能です。
また、キーワード検索も可能で、必要なログだけを表示できます。
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5.アラートと通知
下記機能があり、環境に合わせて通知が行えます。
・メール通知:指定した文字列にマッチする文字列を含む Syslog メッセージを受信すると自動的にメールを送信する機能
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・拡張メール通知:指定した条件にマッチする Syslog メッセージを受信すると自動的にメールを送信する機能。ホスト、Priorityを指定することが可能。
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・Zabbixトラッパー連携:指定した条件にマッチする Syslog メッセージを受信すると自動的にZabbixサーバーへを送信する機能
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まとめ
Syslogサーバーの導入前には、これらのポイントをしっかりと確認することで、システムの安定性と信頼性を確保できます。トラブルを未然に防ぎ、スムーズな運用を実現するために、事前の検証は欠かせません。実際、EasyBlocks Syslogは、導入前に検証目的でお貸出依頼をいただくことが多いです。
Syslogサーバーの導入を検討している方の参考になれば嬉しいです。
EasyBlocks Syslogシリーズのストレージ容量にお悩みの方は、下記もご参考ください。
どのストレージを選べばいい?EasyBlocks Syslogシリーズ&Network Reporterの選定方法