EasyBlocks Syslogの商談で「制度・ガイドライン」の話題が2倍以上に

はじめに

みなさん、こんにちは。インサイドセールスを担当している小林です。

以前のブログ記事「インサイドセールスを始めて1年」では、Webミーティングのきっかけの8割以上が「販売店経由」「セミナー」「資料ダウンロード」だったことを紹介しました。

今回はその続編として、ミーティングの中身、つまり「何が話題になり、何が聞かれているのか」に注目してみました。

対象は、商談の議事録(2025年4月〜2026年9月の約1年半分)のうち、EasyBlocks Syslogが話題になった商談です。

数えてみると、はっきり増えていたのが「制度・ガイドライン」の話題でした。一方で、技術的な質問の顔ぶれは2年度分、ほとんど変わっていません。

この記事では、まず増えてきた制度・ガイドラインの話題を紹介し、後半でよく聞かれる技術的な質問TOP5にお答えします。

ちなみに、Syslogについての質問が出た商談の相手は、今年度は8割以上(85%)が販売店・SIerの方でした。前年度は74%だったので、さらに増えています。つまり、この記事の内容は「お客様に提案する立場のエンジニアの方が、事前に確認したいこと」とも言えます。

「制度・ガイドライン」の話題が2倍以上に

Syslogが話題になった商談のうち、制度やガイドラインの質問・問い合わせを含む商談の割合は、2025年度の約9%から、2026年度(4〜9月)は約23%へと2倍以上に増えました。

期間 制度・ガイドラインの質問を含む商談の割合
2025年度(4〜3月) 約9%
2026年度(4〜9月) 約23%

中でも多かったのが、経済産業省の「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」(SCS評価制度)です。企業のセキュリティ対策の状況を★1〜★5の5段階で評価する制度で、中核となる★3・★4の申請受付は2026年度末(2027年3月頃)に始まる予定です。制度の概要とログ管理との関係は、以前の記事「SCS評価制度が正式スタート。「ログを残す仕組み」から準備を始めよう」で紹介しています。

商談の中では、例えば次のような声がありました。

  • エンドユーザーからSCS評価制度への対応を依頼され、その項目の一つがログの保存だった。
  • 制度の発表以降、エンドユーザーからログ保存に関する問い合わせが増えている。
  • 医療機関では、医療情報システムの安全管理に関するガイドラインでログの管理が求められている。

こうした声を受けて、当社でも2026年6月にウェビナー「【セキュリティ強化】義務・推奨化が進む2026年のログ管理 —ガイドライン対応と実務運用のポイント」を開催しました。SCS評価制度(案)をはじめとした各種ガイドラインの要点と、「何を取得し、どう管理・保存すべきか」を、SIerの方向けに解説した内容です。ウェビナーの後には、参加された方との個別の商談にもつながっています。

これまでSyslogサーバーは、「トラブルが起きたときに原因を調べるための道具」として検討されることが多い製品でした。それが、「制度やガイドラインへの対応として、ログを一定期間きちんと残す手段」として検討されるケースが増えてきています。

なお、求められる保存期間や対象のログは、制度やガイドラインごとに異なります。まずは対象となる制度の要件を確認し、そのうえで後半のQ2(容量)とQ3(外部保存)を組み合わせて設計するのがおすすめです。

技術的な質問は2年度分ほとんど変わらない

ログ保存を検討するきっかけは変わってきた一方で、技術的な質問は2年度分ほとんど変わっていません。上位5つのテーマは、2025年度も2026年度(4〜9月)も同じ顔ぶれです。

順位 質問のテーマ 2025年度 2026年度(4〜9月)
1 どんな機器・ログ形式に対応している? 14% 21%
2 容量はどう選べばいい? 11% 12%
3 外部へ保存・バックアップできる? 8% 10%
4 Zabbix・SIEMに転送できる? 8% 7%
5 検索・フィルタはどこまでできる? 8% 7%

※EasyBlocks Syslogの技術的な質問をテーマ別に数えた合計に対する、各テーマの割合です。1つの商談で同じテーマの質問が複数出た場合は1件と数えています。

制度対応がきっかけでも、検討時に確認されるポイントは「何を取れるか」「どれだけためられるか」「どこに逃がせるか」で同じです。

ここからは、それぞれの質問に、実際の商談でお答えした内容をもとに回答していきます。

Q1. どんな機器・ログ形式に対応している?

標準的なSyslog形式(RFC 3164/RFC 5424)で出力する機器なら、メーカーを問わず受信できます。送信元の台数によるライセンスもありません。

  • WindowsやAD:イベントログをNXLogなどでSyslog形式に変換すれば収集できます(手順はこちらの記事で紹介しています)。
  • RFC非準拠・独自フォーマット:受信はできる場合もありますが、内容がまとめてメッセージ欄にまとめて入ることがあります。
  • 複数セグメント:ポートごとに別セグメントのIPアドレスを設定できます。VPN経由の受信も可能です。

確実なのは、評価機での実機確認です。

Q2. 容量はどう選べばいい?

評価機を実際の環境に置いてログ量を測り、データベース化による増加分(1.3〜1.5倍)と、保存したい月数を掛けて選ぶのが確実です。ログ量は環境によって大きく変わるため、台数だけでは目安を出しにくいからです。また、ひと月あたりのログ保存容量はストレージ総容量の20%以下にてご利用ください。

例えば、生ログが月30GBなら、EasyBlocks Syslog保存時には約45GBです。12か月分で約540GBになるため、1年間分のログを保管する場合には1TBモデルがおすすめになります。

  • ひと月あたりのログ保存容量はストレージ総容量の20%以下が推奨。
  • 使用率が80%を超えると、古い月のログから自動で削除されます(80%は変更不可)。
  • 購入後に容量を増やすことはできません。
  • 通常モデルは120GB〜2TBです。それ以上はカスタマイズモデル「ProLine」で対応します。

Q3. 外部へ保存・バックアップできる?

FTPサーバー(FTP対応のNASを含む)、AWS S3、Azure Blob Storageへバックアップできます。日次で前日分をCSV形式、月次でデータベースのファイルを保存します。

  • USBメモリへのバックアップには対応していません。
  • リストアはWeb UIから手動で行います。事前に本体の空き容量を確保してください。
  • 本体が故障すると中のログは取り出しにくいため、定期的なバックアップをおすすめします。

Q4. Zabbix・SIEMに転送できる?

Zabbixへは、Zabbixトラッパー連携でプライオリティや特定の文字列に一致したログだけを転送できます。全ログをZabbixへ直接送るより、Zabbixサーバーの負荷やストレージの逼迫を抑えられます。

  • 転送ルールは最大300件、Zabbixの転送先は1か所です。
  • SIEMなどへは、Syslogメッセージの中継機能で、受信したログを1か所へ転送できます。
    • プロトコル:UDP・TCP。TLS暗号化にも対応しています。(ポートは任意に指定可)
    • フォーマット:BSD-syslog(RFC 3164)またはIETF-syslog(RFC 5424)
    • CEFなど別の形式への変換はできないため、受信側が上記の形式に対応している必要があります。
  • Zabbixがなくても、EasyBlocks Syslog単体でアラートをメール通知できます。

Q5. 検索・フィルタはどこまでできる?

検索やフィルタは、すべてWeb UIで操作できます。キーワード、日時、プライオリティ等で絞り込めます。過去の月のログも、月ごとのテーブルを選べば検索できます。

  • ネットワーク内にDNSサーバーがあれば、送信元をホスト名で表示できます。
  • ログはCSV形式でエクスポートできます。
  • メッセージは部分一致で検索できます。AND/ORで組み合わせたり、特定の文字列を含むログを除外したりもできます。ワイルドカードや正規表現には対応していません。

まとめ

約1年半分の議事録を数えてみると、EasyBlocks Syslogの商談で制度・ガイドラインが話題になる割合は、2025年度の約9%から、2026年度(4〜9月)は約23%に増えていました。特にSCS評価制度をきっかけに、ログを一定期間残す手段としてSyslogサーバーを検討するケースが増えています。一方で、技術的な質問は2年度分ほとんど変わっていません。

制度対応がきっかけの場合も含めて、一番確実なのは「実際の環境で試してみること」です。ログの種類も量も、環境によって大きく変わります。評価機の無償貸出を行っていますので、対応機器の確認やサイジングの際には、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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ログの種類も量も、環境によって大きく変わります。対応機器の確認やサイジングに迷ったときは、評価機を実際の環境に置いてお試しいただくのが一番確実です。導入前のご相談も、担当者が個別にご対応します。

小林洋平

1983年の10月生まれ、出身は群馬です。
ぷらっとホームでは、主にインサイドセールスを担当していますが、わりと何でも屋さんな立ち位置です。
500円ガチャにはまったことがあり、デスクには戦利品が10品以上・・・クオリティが高いなぁと感心して、つい回し過ぎてしまいました。これ以上置けないので集めるのをストップ中です。
仕事が忙しくても、「自分がムリをしない」時間をきちんと作れるように心がけています。

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