グラボ100万円時代、4年前に組んだPCの価値を調べてみた

はじめに

先日、「グラフィックボードが100万円を超えた」という衝撃的な記事を見かけました。

グラボ高騰止まらず、「NVIDIA GeForce RTX 5090」はついに100万円を超え始める。“さらなるグラボ値上げ”を予告するショップも - AUTOMATON
「NVIDIA GeForce RTX 5090」に100万円を超える値付けがおこなわれている。

コンシューマー向けのグラフィックボードが100万円・・・。もはや中古車が買えてしまう金額です。

そういえば、4年前に自分が買ったグラフィックボードも、そこそこお値段で良い品物でした。

「あれ、今はいくらになっているんだろう?」と思ってメルカリを覗いてみたら、買ったときとほとんど変わっていませんでした。4年使ったのに。

フリマに出ている私のグラフィックボードと同等の最近の販売実績。

よく考えたら高騰しているのってグラフィックボードだけじゃないな、と。メモリもSSDも上がっている、という話はさんざん聞いています。

じゃあ、いま同じPCを組もうとしたら、いくらかかるんだろ?

と思ったものの、私がPCを組んだのは4年前。グラフィックボードをはじめ、今となっては型落ちのパーツも少なくありません。。
そこで今回は、当時と同じ構成のPCを、いま組もうとしたらいくらになるのか?各パーツの現在の価格を調べてみました。

4年前に組んだPC

2022年に組んだ自作PCです。当時としてはそこそこ良い性能、構成と買ったときの値段はこんな感じでした。

パーツ 製品 購入時の価格
CPU Intel Core i7-12700K 49,096円
マザーボード GIGABYTE Z690 UD DDR4 27,500円
メモリ Crucial DDR4 32GB(16GB×2) 12,771円
SSD WD_Black SN750 SE 1TB 12,799円
グラフィックボード MSI GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G 204,000円 ※中古
電源 LEADEX 1000W 21,470円
合計 327,636円

グラフィックボードだけで全体の6割。しかも中古でこの値段です。決済ボタンを押すまでにだいぶ悩んだのを覚えています。

同じパーツ、今いくら?

価格.comと、グラフィックボードはメルカリの中古相場で調べました。【2026/10/01時点】

パーツ 購入時 現在
CPU 49,096円 57,214円
マザーボード 27,500円 約14,500円(中古)
メモリ 12,771円 45,908円
SSD 12,799円 約15,000円(中古)
グラフィックボード 204,000円(中古) 約200,000円(中古)
電源 21,470円 24,530円
合計 327,636円 357,152円

4年前のPCが、買ったときより高くなっていました。

私が買ったマザーボードとSSDは、値下がりする前に市場から姿を消していましたので、同じくフリマサイトで中古相場を調べてみました。

値下がりしたパーツは、ほとんどありません・・・。

ちなみにグラフィックボードは新品を売っている店もいまだいくつかあり、価格はナント424,980円…!!定価が10万円しないぐらいだったと記憶しているので、その4倍です。

MSI GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G [PCIExp 24GB] 価格比較 - 価格.com
GeForce RTX 3090を搭載したオーバークロック仕様のビデオカード。RGB LEDを装備し、LEDライティングのカスタマイズが可能。MSI GeForce RTX 3090 GAMING X...

なんでこうなったのか?

メモリ:3.6倍

特に値上がりが目立ったのがやはりメモリでした。12,771円が45,908円。

理由はAI向けのメモリ(HBM)が優先されて、パソコンやサーバー用のメモリが品薄になっているから。このあたりは7月のブログで詳しく書きました。サーバー用SSDが1年半で約14倍になった話です。

あのとき「上がってますね」と書いていたものが、自分の家のPCの中にもしっかり刺さっていました。

グラフィックボード:AI用途の需要増

冒頭のRTX 3090は、中古で20.4万円で買って、今のメルカリ相場も20万円前後。4年使った中古が、4年前の中古と同じ値段です。

理由はローカルLLM(自分のPCで動かす生成AI)です。ローカルLLMは計算の速さよりも、「モデルがビデオメモリに載るかどうか」が大事なんだそうです。3090のビデオメモリは24GB。4年前のカードなのに、今の新しいミドルクラスより多い。というわけで、中古の3090がAI用として引っ張りだこになっていました。

ちなみに2022年当時のグラフィックボードが高かったのは、暗号資産のマイニング需要のせいでした。値段は同じ20万円でも、その値段をつけている人たちは完全に入れ替わっています。

CPU:円安

CPUはAIとは特に関係ないので、本来は普通に値下がりしているはず・・・と思いきや49,096円で買ったものが、今は57,214円。上がっています。

ひとつは円安です。12700Kのアメリカでの希望価格は約419ドル。買った当時のドル円は120円台で、今は150円台。ドルで見ると値段が変わっていなくても、円で見ると高くなりますね。

もうひとつは、すでに販売終了していることでした。新品の在庫が減って、値段が下がりにくくなっています。(ちなみに中古のCore i7-12700Kは3.5〜4.5万円くらいで売られています。)

まとめ

4年前の型落ち構成のPC、ほとんど安くなっていないどころか、パーツによっては買ったときより高くなっていました。

ほんの数年前なら、最新パーツは高いけど、1世代2世代前のものを選べば安く組める、というのが自作PCの定番の選択肢でしたが・・・今は型落ちを選んでも安くならないようです。
メモリは型落ちのDDR4でも3.6倍ですし、グラフィックボードも4年前のモデルが中古で20万円です。

型落ちだからといって安く買えるわけではない市場になってしまった、というのが今回いちばんの発見でした。次に組み直すのは、もう少し市場の相場が落ち着いてからにします。

…いつになるかは分かりませんが。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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