クラウド移行時代に見直される
みなさん、こんにちは。ぷらっとホーム営業部の清水です。
近年、DNSアプライアンスに関するお問い合わせが増加しています。
本記事では、実際にお問い合わせの多いDNSアプライアンスについての悩みを取り上げ、どのような課題に対して有効なのかをご紹介します。
今、DNSの運用が見直されている理由
近年、多くの企業や自治体でクラウド移行が一気に進み、これまで“当たり前”だったオンプレミス前提で構築されてきたネットワーク運用が見直され始めています。
一方で、DNSについては必ずしもクラウド側へ移行すべきとは限らないという考え方も広がっています。
●クラウド集約型DNSは、回線やクラウド障害時に業務停止のリスクがある
●内部ドメイン情報をクラウドに預けることに、セキュリティ上の懸念がある
●安定したレスポンスや低遅延を重視し、DNSを拠点内で処理したいニーズがある
などの理由から、DNSサーバーをクラウドへ移行せず、オンプレミス(ローカル)に残す という選択肢が、現在あらためて注目されています。
「DNSアプライアンス」で運用する選択肢
このような課題に対して、近年注目されているのが 「DNSアプライアンス」 の活用です。
DNSアプライアンスは、DNS機能に特化した専用ハードウェアであり、従来のようにOSをインストールしてDNSサーバーを構築する必要がありません。
● サーバーが不要な拠点でも、DNSサービスを簡単に提供できる
● 構築・初期設定が簡単で、短期間で導入可能
● サーバーレス環境でも設置しやすい省スペース・省電力
● 専用機器として提供されるため、安定性と可用性が高い
● 管理もシンプルで、IT人員の少ない現場でも扱いやすい
このような特長から、DNSをソフトウェア機能としてではなく、ネットワーク機器の一部として導入できる点が、クラウド移行後の環境に非常にマッチしています。
クラウド活用を進める現場でのユースケース
特に次のような環境で、DNSアプライアンスの導入が進んでいます。
ケース:クラウド移行後の拠点にDNSを設置したい
物理サーバーをすべて撤去し、業務システムはクラウドに移行済み。
しかし、拠点内で安定してDNSを動かす方法が見つからない。
そんなケースで、DNSアプライアンスは残すべき最後の機器として導入されています。
ケース:DNS機能を分離して管理したい
これまで業務用サーバーに内包されていたDNS機能を、独立した機器として分離。
これによりサーバーの更新やクラウド移行の際にもDNSの可用性を維持しやすくなり、システム全体の柔軟性と安定性が向上します。
おわりに
DNSは、DNSはインターネットや業務システムを利用する際に欠かせない基盤サービスです。
サーバーレス構成やクラウドファーストの流れが進む今こそ、「DNSをどう運用するか」を見直す良いタイミングです。DNSアプライアンスは、その選択肢のひとつとして、現場の課題をシンプルかつ確実に解決してくれる存在になり得ます。
今回ご紹介したようなDNSの運用見直しをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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