当社が提供するネットワークアプライアンス製品「EasyBlocksシリーズ」は、お客様からのフィードバックを非常に重視しており、
新機能の追加検討や優先順位の決定は、実際に製品をご利用いただいている皆さまの声をもとに、社内で議論・評価のうえで進めています。
今回は、そんなEasyBlocksシリーズにおける現在開発中のアップデート機能をピックアップしてご紹介いたします。
全ての開発項目ではありませんが、実際にユーザーの皆様からどのようなフィードバックが寄せられているのか、この場を借りて進捗をお伝えできればと思います。
※なお、本記事には開発中の画面や検討中の内容を含みます。全てが実装されるわけではありませんので、その点はご了承ください。
EasyBlocks 監視シリーズ
まずは、以下のEasyBlocks 監視シリーズのご紹介です。
ホスト名による監視対象指定(動的IP対応)
これまでの監視対象はIPアドレス指定のみだったため、動的IPを使用している装置の監視が煩雑でした。
今後はホスト名指定が可能になることで、DDNS環境などの監視がより柔軟に行えるようになります。

監視マップの機能拡張
視覚的に装置構成を把握できる監視マップ機能に、「メモ追加」や「アイコン補足情報」などの拡張を予定しています。
これにより、一目でどの装置が何の用途か分かりやすくなり、運用効率が向上します。

サービス停止時のSNMP Trap送信機能
これまで異常通知はSyslog中心でしたが、SNMP Trap送信機能を追加することで、外部監視システムとの連携幅が拡大します。
長らくご要望をいただいていた機能のひとつであり、運用現場での即時検知に貢献できると考えています。
EasyBlocks Smart log series
次に、いま一番お問合せや構成のご相談が多い、以下のEasyBlocks Smart log seriesのご紹介です。
- EasyBlocks Syslogシリーズ(教育機関向け含む)
- EasyBlocks Syslog ProLine
- EasyBlocks Syslog Reporter(旧:EasyBlocks Network Reporter)
ログファイルの取り込み機能
既存のSyslogサーバーや他社製品からのリプレイスを想定し、過去のログファイルをEasyBlocksへ取り込む機能を開発中です。
「ログの引き継ぎができないから移行できない」といった声に応える形で、円滑な移行をサポートします。
Zabbixトラッパー連携のIPレンジ指定対応
先日出展したInterop Tokyoでいただいたご意見をもとに、Zabbixトラッパー転送時にIPレンジ単位で対象を指定できるように開発を進めています。
これまでは1対1のホストマッピングでしたが、複数ホストを1ホストに集約して転送するような柔軟な運用が可能になります。

EasyBlocks DHCP/DNSシリーズ
最後に、EasyBlocksシリーズでDHCP / DNS機能がある以下のシリーズのご紹介です。
- EasyBlocks DHCPシリーズ(EasyBlocks DHCP / EasyBlocks DHCP AS / 教育機関向け含む)
- EasyBlocks DDNシリーズ(EasyBlocks DDN1 / EasyBlocks DDN1 Enterprise / 教育機関向け含む)
プロセス自動再起動機能 ※DHCPシリーズ / DDNシリーズ共通
何らかのトラブルでプロセスが停止した場合に、自動で再起動を試みる機能を実装中です。
また、冗長構成時には自動的にSTB機からACT機への切替えも行われるため、ダウンタイムの最小化が期待できます。
VIEW機能(DNSのゾーン分離対応)※DDNシリーズのみ
外部公開DNSの運用に欠かせないVIEW機能をWebUI上で設定可能にします。
これまでnamed.confを直接編集する必要があった内容も、GUIベースで直感的に構築可能となるため、DNSの運用経験が浅い方にも安心して使用いただけます。

ダイナミックDNS対応 ※DDNシリーズのみ
DHCPと連携し、クライアントの接続に応じてDNSレコードを自動登録する機能も検討中です。
一時的な接続端末や短期間でIPが変化する環境下での名前解決管理を大きく効率化します。

おわりに
今回は、現在開発中・検討中のEasyBlocks シリーズのアップデート予定機能の一部をご紹介しました。
検討中のものも含めましたので、全てが実装されるかは定かではありませんが、なるべくユーザーの皆様のご期待に添えるようにできればと考えています。
実際のアップデート時には、弊社Webサイトや保守契約ユーザー様向けのご案内メールなどで正式にお知らせいたします。
今後も「現場の声をもとに、より使いやすい製品へ」進化を続けてまいりますので、どうぞご期待ください!