意外と色々な用途で使える!?小型サーバーの活用例7選

はじめに

様々なITツールがクラウド型のサービスへ移行されている中、
社内の情報セキュリティポリシーや予算などの都合により「どうしても社内に残さなければならないオンプレミスサーバー」がいくつかあると思います。

どうしてもオンプレミスでやらなければならないが
「ラックマウント型のサーバーは高いし設置スペースもかなり取る、、、」
「小型サーバーだとスペックも低いものが多いしどの程度のことまで出来るのか不安、、、」
といったお声をお客様からよくお聞きしますので、今回の記事ではどんなところで小型サーバーが活用されているのか?代表的な例を7つあげてご紹介いたします!

小型サーバーの活用例7選

サーバー・ネットワーク監視

サーバーやネットワーク監視の用途、特に、監視ツールとして広く使われているMRTGやZabbix、Nagiosなどのオープンソースの監視ソフトウェアを入れて使われることが多いです。

サーバーの物理的なスペースを節約できる小型サーバーは、設置環境に制約がある場所で特に重宝します。

また、監視データの収集や解析を効率的に行うことができ、低消費電力のため運用コストを抑えつつ、24時間365日の運用が可能です。

監視するためのサーバーマシンが壊れてしまっては元も子もないので、壊れにくいマシンを使うというのは理にかなっていますよね。監視対象の機器台数が50台~100台程度の環境であれば小型サーバーで十分監視を行えると思います。

<当社製おすすめアプライアンス>
OpenBlocks A16:汎用のDebian GNU/Linuxを搭載。Linux OSなのでオープンソースソフトウェアを購入し、すぐ導入できる

DHCPサーバー

ネットワーク内のデバイスにIPアドレスを自動的に割り当てる役割を担うDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー用途です。

小規模オフィス等ではルーターに搭載されているDHCPサーバー機能を使うことがほとんどかと思いますが、数百~数千台規模の端末がある環境の場合、安定したIPアドレスの払い出し環境の構築のため、別途DHCPサーバーを立てることが多いかと思います。

その際、小型サーバーへISC DHCPやKea DHCPなどのオープンソースのDHCPサーバーソフトウェアを入れる事により、機器の設置スペースを最小限に抑えられる上、電力消費も抑えられます。
企業や教育機関、家庭内ネットワークなど、多様な環境で活用できるほか、メンテナンスも容易で、特に複数拠点へ導入する場合は、リモート管理機能を持つ小型サーバーが利便性が高いです。

<当社製おすすめアプライアンス>
OpenBlocks A16
汎用のDebian GNU/Linuxを搭載。Linux OSなのでオープンソースソフトウェアを購入し、すぐ導入できる

DNSサーバー

DNS(Domain Name System)サーバーは、ドメイン名とIPアドレスを関連付ける重要な役割を果たしています。

小型サーバーをDNSサーバーとして利用することで、データセンターやオフィスのラックスペースを節約しつつ、高い可用性を確保できます。特に、内部ネットワーク用のDNSサーバーとして使う場合、設置場所の自由度が高く、電力とコストの面で優れた選択肢となります。
また、スピンドルレス設計により、安定した運用が可能です。

<当社製おすすめアプライアンス>
OpenBlocks A16
汎用のDebian GNU/Linuxを搭載。Linux OSなのでオープンソースソフトウェアを購入し、すぐ導入できる

IoT/M2Mゲートウェイ

サーバー用途とは少し異なりますが、IoT(Internet of Things)やM2M(Machine to Machine)通信では、センサーとクラウド間のデータの中継や処理を行うゲートウェイが必要です。

小型サーバーは、製品によってはシリアル端子やUSB端子など、センサーなどのモノとの物理的な接続が出来るモノが多く、IoT/M2Mのゲートウェイ用途として使われることが多いです。

現場でのデータ収集や処理、クラウドや自社サーバーなどとのデータ連携を効率よく行えるため、スマートファクトリーやスマートホーム、リモートセンサーネットワークなど、さまざまなIoT/M2Mソリューションに活用できます。

<当社製おすすめアプライアンス>
OpenBlocks IoTシリーズ:ゲートウェイ用途に特化したソフトウェアもあらかじめ組み込まれているアプライアンス製品。センサーデバイスのデータをクラウドサーバーと連携したいといった用途では、簡単な設定作業だけでIoT/M2Mシステムが組めてしまう優れもの。

VPNサーバー

VPN(Virtual Private Network)サーバーは、セキュアな通信を提供するために使用されます。小型サーバーをVPNサーバーとして利用することで、コンパクトで省エネな環境を実現できます。

特に、リモートワーカーや支店、オフィス間の安全な通信を確保するために、小型サーバーの活用が進んでいます。持ち運びが簡単で設置場所に困らないため、柔軟なネットワーク構成が可能です。

よく使われるVPNソフトウェアについては以前書いた「システムの運用・保守の人手問題を解決する手段」の記事でも紹介しているため、よろしければご覧ください!

<当社製おすすめアプライアンス>
OpenBlocks A16
汎用のDebian GNU/Linuxを搭載。Linux OSなのでオープンソースソフトウェアを購入し、すぐ導入できる

シンクライアント端末

これも“サーバー”とは対照的な“クライアント”側としての使い方ですが、デスクトップ環境をサーバー上で管理し、クライアント端末はそのインターフェース、シンクライアント端末として動作させる活用方法です。

小型サーバーは、スペックがそこまで高くない事が多く、高負荷がかかる処理は得意としていませんが、シンクライアント環境の端末として使うぶんには十分であるケースが多いです。

画面出力を行うためのHDMIやDisplayportなどのインターフェイス、ネットワーク通信するためのEthernetやWiFi、キーボードやマウスなどのパソコン周辺機器をつなぐためのUSBインターフェイスを搭載している機器であれば、シンクライアント端末として問題なく動作し、端末の設置スペースもほとんどとらずに、最適なシンクライアント環境を構築できます。

<当社製おすすめアプライアンス>
OpenBlocks IX9(Windows 10 IoT EnterpriseDebian GNU/Linux):

Debian GNU/Linuxを搭載したモデルに加え、Windows 10 IoT Enterpriseを搭載したモデルがある他Mini DisplayPortなどの画面出力にも対応しており、シンクライアント端末用途に最適

Webサーバー

最後に、小型サーバーをWebサーバーとして利用するケースです。

不特定多数のアクセスが想定される大規模なWebサイトのサーバーとしては向きませんが、社員用ポータルサイトやアクセスする人の限定されたサイトなどのWebサーバーとしてよく使用されます。
また、Webサイトの開発環境やテスト環境などを動かすサーバーにも最適です。

<当社製おすすめアプライアンス>
OpenBlocks A16
汎用のDebian GNU/Linuxを搭載。Linux OSなのでオープンソースソフトウェアを購入し、すぐ導入できる

まとめ

小型サーバーは、そのコンパクトさと低消費電力という特長を活かし、さまざまな用途での活用が可能です。
サーバー・ネットワーク監視、DHCPサーバー、DNSサーバー、IoT/M2Mゲートウェイ、VPNサーバー、シンクライアント端末、そしてWebサーバーといった7つの活用例を紹介しましたが、他にも多くのシーンで役立つことができます。
これらの利用例を参考に、ぜひ皆様のニーズに合った小型サーバーの活用方法を検討してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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