はじめに
みなさんこんにちは、ぷらっとホーム営業部の清水です。
今回のブログは20年以上ご愛顧いただいているOpenBlocks シリーズの歴史のpart2となります。
part1では2003年までの歴史を振り返りました。
part2では、2005年から2020年までの歴史を振り返りたいと思います。
OpenBlocksの進化をさかのぼる
2005年11月「OpenMicroServer」
2005年にはギガビットイーサ・USB2.0を搭載した「OpenMicroServer」を発売開始しました。
ギガビットイーサ・USB2.0だけでなく、PoE受電の対応や、従来機が持たなかったDIO(Digital I/O)を8ビット(Input:4ビット/Output:4ビット)に対応といった、新しい試みが多い製品でした。
インターフェイス以外も、筐体の大きさが他のOpenBlocksシリーズに比べ縦長になっていたり、筐体の色も黒と、独特な筐体となっています。
筐体の色に関しては、資料は残っていなかったのですが「白」「黒」以外に「紺色」や「カーキ」等のサンプルを作り、社内でアンケートを取って「黒」に決定した記憶があります。
CPUは発熱の少ない「AMD Alchemy AU1550 400MHzプロセッサ」を採用、メモリ 128MB、16MBのフラッシュメモリーを搭載していました。
イーサが3ポートある等のインターフェースの豊富さもご評価いただき、根強い人気のある製品でした。
当時の記事)ITmedia「ぷらっとホーム、OpenBlockSの後継となるマイクロサーバを発表」
2009年5月「OpenBlockS 600」
2009年5月ベストセラー製品「OpenBlockS 266」の後継となる「OpenBlockS 600」の発売を開始しました。
「OpenBlockS 266」に比べ10mmほど薄くなり、比較すると大分スマートな印象になります。
現行品の「OpenBlocks A16」のサイズにも近く、筐体面でいうと完成度の高い製品だったと思います。
ハードウェアのスペックは、名前の通り266MHzから600MHz(AMCC PowerPC 405EX)と大幅に向上し、メインメモリには1GバイトのDDR2を採用していました。
これまでの「OpenBlockS 266」ではスペック的に動作しなかったアプリや、負荷のかかる用途で採用頂きました。
「OpenBlockS 266」と同様に、導入事例の数も多く、下記、ピックアップしてご紹介させて頂きます。
■日本電気株式会社
■古野電気株式会社
■慶應義塾大学
■福井大学 総合情報基盤センター
2012年6月「OpenBlocks AX3」「OpenBlocks A6」
2012年6月にはCPUにARMを採用した「OpenBlocks Aファミリ」の発売を開始しました。
現行品のA16もARMを採用しており、ハイエンドモデルの「OpenBlocks AX3」はCPUが1.33GHzデュアルコア、メモリ1GBと、当時の低消費電力のIAサーバからのリプレースも可能なスペックでした。
ギガビットイーサが4ポートのモデルも有り、ネットワークアプライアンスのベースハードウェア等に多数ご採用頂きました。
筐体に関しては、それまでのモデルと異なり、ヒートシンク状の凹凸した天面に対して、社内外で賛否どちらの意見もあった記憶があります。
「OpenBlocks A6」はエントリーモデルの位置付けで、小型の筐体に、CPUが600MHzシングルコア、メモリ512MBを搭載、低消費電力で発熱量も少ないモデルとなります。
従来までの「266」「600」からのリプレース先としてご提案させて頂いたのですが、イーサのポート数が1ポートの為、お客様から2ポートに変更のご要望を多数頂いた記憶があります。
「OpenBlocks AX3」「OpenBlocks A6」の導入事例を、いくつかピックアップしてご紹介させて頂きます。
<OpenBlocks AX3>
■株式会社大塚商会
■中京エレクトロン
<OpenBlocks A6>
■セキュリティハウスTOP(株式会社トップ)
次回は、、、
今回のpart2では、2005年から2012年までにリリースしたOpenBlocks シリーズをご紹介させて頂きました。
PoE給電や外観、ARMコアの採用等、現行品に繋がる製品がリリースされた時期でした。
この時期は、今までIAサーバで行っていた用途のリプレース先としてご提案することが増え、手のひらサイズのコンセプトの中で、最大限パフォーマンスを向上させる努力を開発者が行っていた記憶があります。
私も「OpenMicroServer」を企画していた時期には入社していましたので、企画・開発者がその時々のお客様のご要望を最大限反映させようと、試行錯誤を行っていたのを思い出しました。
次回のpart3では、2013年発売の「OpenBlocks A7」から現行品までについて話したいと思います。