はじめに
2026年2月19日にリリースされたEasyBlocks リソース監視の最新ファームウェアにおいて、新たにNEC UNIVERGE IXシリーズに対応したことを発表しました。

本アップデートにより、IXシリーズのCPU使用率およびメモリ使用率の監視・可視化が可能となっています。
本記事では、新たに対応したNEC UNIVERGE IXシリーズを対象に、EasyBlocks リソース監視による監視・可視化を実際に試してみます。
対応範囲について
EasyBlocks リソース監視は、標準MIBを使用したリソース監視・可視化に対応しています。一方で、拡張MIBを自由に取り込んで監視・可視化する機能には対応していません。
ただし、ニーズの多い機種については、今回のように対応機種として順次追加していく予定です。
現時点では、以下の機器に対応しています。
・ヤマハ製ルーター(RT105/RT140シリーズを除く)
・NEC UNIVERGE IXシリーズ
監視対象機器ごとの取得可能項目については、EasyBlocks リソース監視の製品ページをご確認ください。
EasyBlocks リソース監視の過去記事について
EasyBlocks リソース監視の基本機能や設定方法、活用例については、過去の記事で詳しく紹介しています。本機能の概要や使い方については、あわせてそちらもご参照ください。
本記事では、今回の検証に必要な最低限の設定部分のみを解説します。
設定してみる
NEC UNIVERGE IXシリーズ側
今回使用する装置は、UNIVERGE IX2107(ソフトウェアバージョン:10.10.29)です。
EasyBlocks リソース監視は、内部的にSNMPマネージャーとしてSNMPを使用し、対象装置から以下のリソース情報を取得します。
・トラフィック
・CPU使用率
・メモリ使用率
・ディスク使用率など
そのため、NEC UNIVERGE IXシリーズ側ではSNMPエージェントの設定が必要になります。
最低限必要となる設定項目は以下の通りです。
・SNMPの有効化
・SNMPバージョンの指定
・コミュニティ名の設定
今回はIX2107のWeb管理画面から設定を行いました。
なお、機種やソフトウェアバージョンによって設定画面や項目が異なる場合があります。本内容は今回使用したモデルでの参考情報としてご覧ください。

まずは、保守の設定>SNMPの設定にて、
①SNMP設定を有効化
②バージョンはv1/v2cを選択
③コミュニティ設定で任意のコミュニティ名を設定します。
EasyBlocks リソース監視から情報を取得するために必要な設定は以上です。
EasyBlocks リソース監視側
- 監視対象登録

[監視対象]タブから、
①名称に任意の名称
②IPアドレスにIX2107のIPアドレス
③監視マップを使用する場合はマップアイコンや親ホストを適宜設定
④保存
を行います。
- リソース監視設定
次にリソース監視の設定を実施します。

[リソース監視]タブから、
①監視対象からIX2107を選択
②SNMPバージョンをv2cに設定
③SNMPコミュニティ名に「public」を入力
④リソース情報取得ボタンを押下
※SNMPバージョン、コミュニティ名はIX2107側で設定した内容に揃える必要があります。

今回は、トラフィック・CPU使用率・メモリ使用率のすべての監視を作成してみます。
それぞれ作成すると一覧に表示されます。
正常に取得できると、監視項目のプルダウンにトラフィック、CPU使用率、メモリ使用率が表示されます。

リソース可視化
次にリソース可視化の設定をします。

[リソース可視化]タブにて、
①IX2107のIPアドレス
②SNMPバージョン
③SNMPコミュニティ名を入力
④リソース情報取得ボタンを押下
正常に情報を取得できれば、ディスク使用率以外の項目が選択可能になります。

今回は、取得可能な項目についてすべて可視化を試してみます。

- 可視化確認
リソース可視化タブのモニタリング項目にて、作成したトラフィック・CPU使用率・メモリ使用率がプルダウンで確認できます。

- トラフィック可視化確認

- CPU使用率可視化確認

- メモリ使用率可視化確認

それぞれのグラフは自動的に作成されます。
活用例
活用例①:時間帯によるネットワーク遅延の原因把握
・特定時間帯におけるトラフィック・CPU・メモリの変化を可視化
・回線逼迫か、ルーターの処理能力不足かを切り分け可能
活用例②:回線増速・機器更改の判断材料
・トラフィックやCPU使用率のピーク状況を把握
・数値やグラフを根拠として、増速や更改の必要性を説明可能
活用例③:障害発生時の事後分析
・障害発生前後のリソース状況を時系列で確認
・再発防止や運用改善に向けた検討材料として活用可能
このように、EasyBlocks リソース監視は、単なる監視用途にとどまらず、原因の切り分け、説明資料の作成、事後分析など、日常運用のさまざまな場面で活用できます。
まとめ
今回は、新たに標準対応したNEC UNIVERGE IXシリーズを対象に、EasyBlocks リソース監視によるリソース監視・可視化を試しました。
標準対応していない機種についても、以前の記事で紹介したように、独自プラグインを用いてOIDを直接指定する監視を行うことは技術的には可能です。ただし、Web UI上ですべての設定が完結する標準対応機能であれば、設定や運用のしやすさは大きく向上します。
すべての拡張MIBに対応することは現実的ではありませんが、今後もニーズの多い機種については、今回のように標準対応を進めていく予定です。
今後の対応機種拡充にも、ぜひご期待ください。




