みなさんも一度は耳にしたことがあるだろう「SDGs(持続可能な開発目標)」
2030年までに達成すべきとして、様々な項目が目標として設定されています。
これを受け、教育現場ではSDGsを考える授業を行ったり、受験問題として出題されたりと学生時代から身近に触れるものとなっていきました。
企業や組織も、当たり前のように達成に向けての取り組みを進めています。
日本の現状課題にどう向き合うべきか
SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称で、「持続可能な開発目標」を意味します。2015年に開催された国連サミットにおいて、2030年までに達成すべき17の目標が設定されました。
日本での目標達成度においては、教育の充実・平等や産業・技術革新の項目は大幅に達成している反面、電子機器関連の廃棄量が多く、プラスチックごみなど生産やそれに対する消費については深刻な問題とされています。
もちろん、私たちが提供している製品にも取り組むべき課題として多くの項目が深い関わりを持っています。
そこで、本記事では自社が積極的に取り組みを行っている「ファンレスシステム」について、SDGsの観点からお話したいと思います。
「ファンレスシステム」が解決する持続可能な未来像
「ファンレス」とは、名前の通り送風機(冷却ファン)を持たないことを指します。
コンピュータや電子機器、電子部品などが、ファンによる冷却を不要とする設計・構造になっています。そのため、消費電力や発熱が少なく動作が静かであるのが特徴です。
自社製品であるOpenBlocksシリーズ、EasyBlocksシリーズ(ProLine除く)はこのファンレスを採用しています。
そこで、「ファンレスシステム」が実際にどのような視点からSDGsでの目標達成に貢献しているのかを考察してみました。
1.SDGs7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人が、電気やガスなどのより新しいエネルギーを、安い価格で安定して使えるようにすることを目指す目標です。
ファンレスシステムはファンがないため、省エネルギーで動作し、エネルギーの無駄を最小限に抑えます。その結果、クリーンなエネルギーを促進します。
2.SDGs9 産業と技術革新の基盤をつくろう
社会の基盤となるインフラを持続可能で、災害に強く、環境破壊をもたらさないものにするための目標です。
ファンレスシステムは革新的なテクノロジーであり、従来の冷却システムに比べて効率的でありながら、インフラストラクチャーの利用を最適化します。これにより、持続可能なインフラストラクチャーの構築が推進されます。
3.SDGs11 住み続けられるまちづくりを
社会の基盤となるインフラを持続可能で、災害に強く、環境破壊をもたらさないものにするための目標です。
ファンレスシステムは静かでエネルギー効率が高いため、都市やコミュニティ内での使用に適しています。騒音やエネルギー消費を抑えることで、持続可能な都市環境の形成を支援することができます。
4.SDGs12 つくる責任 つかう責任
食品廃棄量を全体で半分に減らすこと、化学物質や廃棄物を大気・水・土壌に流れ出すことを食い止めること、3R(ゴミを減らし、再利用し、資源化すること)を促進することを目指す目標です。
ファンレスシステムは長寿命でメンテナンスが少なく、製品の寿命を延ばします。また、省エネルギーであるため、資源の効率的な利用を促進します。
5.SDGs13 気候変動に具体的な対策を
気候変動がもたらす危険や自然災害に対する備えを強化し、災害に強く、災害から回復する力を高めることを目指す目標です。
ファンレスシステムはエネルギー効率が高いため、CO2排出量を削減し、気候変動への対処に貢献します。持続可能なエネルギー管理方法として、目標達成を支援することが可能です。
持続可能性な未来のために、私たちが提供できること
ご紹介したように、ファンレスシステムは静かで効率的なエネルギー管理方法として、SDGsの多くの目標と一致しています。また、SDGs目標達成のためには、ひとりひとりが常に意識をしていくことが重要だと考えています。
この記事を通して、私たちが提供するOpenBlocksシリーズ、EasyBlocksシリーズ(ProLine除く)と同じように、持続可能性を考慮した機器にぜひ興味を持っていただければ嬉しいです。
そして、システム導入の際はクリーンなエネルギーの促進や持続可能な都市環境の形成など、目標達成の一環として、まずはファンレスシステムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。