【営業が語る】OpenBlocks IoTの歴史 part1

はじめに

みなさんこんにちは、ぷらっとホーム営業部の清水です。
前回、OpenBlocksの歴史をご紹介してきましたが、今回のブログではリリースから約10年となる「OpenBlocks IoTシリーズ」の歴史・また販売開始当時の背景を、営業目線で振り返ってみたいと思います。

OpenBlocks IoTシリーズは、既存のLinuxマイクロサーバ「OpenBlocks シリーズ」に無線のインターフェイスを充実させることで、IoT向けに普及すると思われる各種センサからのデータ取得・クラウドへのデータ送信が手軽に行えることを目的とした製品です。

part1では、2014年から2015年までに発売開始したモデルを振り返って見たいと思います。

<過去の歴史シリーズはこちらから>
OpenBlocksの歴史シリーズ
EasyBlocksの歴史シリーズ

OpenBlocks IoTの進化をさかのぼる

2014年9月「OpenBlocks IoTファミリ」「OpenBlocks IoTファミリ BX1」を発表

※現在は「OpenBlocks IoTファミリ」→「OpenBlocks IoTシリーズ」と名称を変更しています

2014年9月29日に、IoT向けゲートウェイとして「OpenBlocks IoTファミリ」が発表されました。

その際、「OpenBlocks IoTファミリ」の最初の製品として発表されたのが「OpenBlocks IoTファミリ BX1」となります。

「OpenBlocks IoTファミリ BX1」は、3G通信(NTTドコモ FOMA網に対応)・WLAN・ Bluetoothといった無線通信を搭載し、またオプションケーブルでRS-485・RS-232C・GPIO・Ethernetといった有線通信にも対応と豊富なインターフェイスを有しており、様々な用途でお問い合わせを頂きました。

また41.6mmx 96mmと小型な点や、「OpenBlocks IoTファミリ」から採用された「ポリカーボネート製」の外観も、オフィス等に設置しても違和感がないとご評価頂きました。

販売当初は、「OpenBlocks IoTファミリ」に搭載されている「IoTゲートウェイソフトウェア FW」も機能がまだ充実しておらず、センサからのデータ取得の部分を、全てお客様側で開発して頂く必要がありましたが、FWのバージョンが上がるにつれて、開発無しで接続できるセンサ数も増え、検証を行うハードルがどんどん下がっていった記憶があります。

当初は接続できるセンサが少なかったこともあり、BLEビーコンを使った「物や人の所在管理」の案件が多かったです。

また、IoTの黎明期ということもありIoTゲートウェイへの関心は高く、各種メディアへの掲載や、「Interop Tokyo 2015」では「Best of Show Award 準グランプリ」を受賞しました。

<当時の記事>
■スマートフォンより小さいIAサーバーが実現
https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/14/346926/100100069/
■IoTの夢広がる切手大のコンピュータ
https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/14/560135/101600065/

■Best of Show Award 準グランプリ受賞
https://openblocks.plathome.co.jp/products/special/bx1_sp/interop2015.html
https://archive.interop.jp/2015/exhibition/bsa.html

<「OpenBlocks IoTファミリ BX1」の事例>
どちらもIoTが普及しつつある時期の事例で、当時の記憶が思い出されます。

■街のあらゆる環境情報をすみずみまで測定・データ収集 — 慶應義塾大学 徳田・高汐・中澤研究室

https://www.plathome.co.jp/case/case-infrastructure/160330

■IoT技術を活用した社会実験イベントを開催し、商店街活性化を目指す — 横浜市経済局・港北区

https://www.plathome.co.jp/case/case-infrastructure/170731_choitsumamiwalk

2015年5月「OpenBlocks IoTファミリ EX1」を発表

「BX1」の発表の翌年、「OpenBlocks IoTファミリ」の新たなモデルとして「OpenBlocks IoTファミリ EX1」が発表されました。

「BX1」では有線のインターフェイスは「オプションケーブル」が必要でしたが、お客様からの「有線LANや、シリアル通信」を標準で搭載して欲しいとのご要望にお答えした製品となります。

また「EX1」では、オプションの通信モジュールを搭載することで各社のLTE通信を選択することができ、「EnOcean」等の今後IoT向けに普及すると思われる通信にも対応しました。

特にEnOceanに対応したセンサは種類が多く、温度・湿度・人感・開閉といった、IoTのサービスでよく使用されるセンサのラインナップがあり、今も多くのお客様にご使用頂いております。

<「OpenBlocks IoTファミリ EX1」の事例>
各種インターフェイルに対応していたこともあり、様々な案件に採用頂きました。

■街中の子供や高齢者の見守りを実現するサービスを提供

— 阪神電気鉄道株式会社 — アイテック阪急阪神株式会社
https://www.plathome.co.jp/case/case-infrastructure/160331_hanshindentetsu-html

■会議の生産性向上に応えるIoTソリューション — 株式会社テプコシステムズ
https://www.plathome.co.jp/case/system-solution/170821_tepsys

■IoTでモノの紛失を予防・捜索 — MAMORIO株式会社
https://www.plathome.co.jp/case/case-infrastructure/170906_mamorio

■IoTとディープラーニングで環境モニタリング・予測 — 株式会社両毛システムズ
https://www.plathome.co.jp/case/case-infrastructure/171122_ryomo-html

■社内設備の所在管理をIoTで実現 — 大日本印刷株式会社
https://www.plathome.co.jp/case/case-infrastructure/180416_dnp

2015年7月「OpenBlocks IoTファミリ BX3」を発表

2015年には、ソフトバンクの 3G回線に対応した「OpenBlocks IoTファミリ BX3」も発表されました。

「BX3」はお客様からの、ソフトバンク社の3G回線も使用したいとのご要望にお答えした製品となります。

機能・仕様・外観は「BX1」と同一の為、特筆する点はないのですが、EX1と同様にキャリアが選択できることで、お客様の環境に合わせたIoTシステム構築が可能となりました。

まとめ

今回のpart1では、2014年から20015年までにリリースしたOpenBlocks IoTシリーズをご紹介させて頂きました。

小型Linuxサーバの「OpenBlocksシリーズ」のノウハウはあるものの、初めてのIoT向け製品と言うこともあり「センサ」「無線通信」「クラウド」等、今まであまり接点の無い分野の知見も必要となり、手探りで案件を進めていった記憶があります。

事例にも何件かご紹介させて頂いた「ビーコンを使った所在管理」のように、お客様と一緒に実証実験を行い、機能のブラッシュアップをおこなった案件が、今も継続してご利用頂いているケースもあります。

次回のpart2では、2016年リリースの「OpenBlocks IoT VX1」からご紹介させて頂きます。

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