弊社がサービスを提供しているリモートマネジメントサービス『AirManage2』をご利用いただいているお客様から、「管理しているテナント内のノードに関して未接続となった場合に何らかの通知を実施したい、接続状況を監視したい」というご相談をよくいただきます。
以前にZabbixを活用して監視する方法をご紹介しましたが、今回はEasyBlocks 監視シリーズの機能を活用して監視する方法を試します。
はじめに
今回ご紹介するAirManage2の通知機能に関する背景、AirManage2側に用意されているAPIやEasyBlocks 監視シリーズの自作プラグインを使用した独自監視について、過去の記事内で説明した内容は割愛している部分があるので、まだ読んでいないという方は先に読んでいただくことを推奨します。
- 【質問コーナー】Zabbixを利用してAirManage2のテナント情報監視をするには?
- EasyBlocks リソース監視で自作プラグインを使用した独自監視してみた
- EasyBlocks リソース監視でWindowsのサービス監視を試してみた
使用する機能
自作プラグイン作成
実態は自作のスクリプトになりますが、スクリプト内にてAirManage2側で用意されているAPIを活用してテナントに接続されているノード数の増減を監視します。
スクリプト内容は以下の通りです。

3-5行目は変数定義、7-9行目が実行しているコマンド、11-24行目でコマンド結果に対する判定「0(OK)、1(WARNING)、2(CRITICAL)、3(UNKNOWN)」をしています。
使用しているAPIはAirManage2側で用意されているAPIとなり、以前のZabbixを使用して監視した記事で使用した内容と同じです。
※AirManage2のAPI詳細は以前の記事及び、APIドキュメントを参照してください。
接続ノード数増減に関する閾値ですが、今回は監視対象テナントの、特定グループIDについて接続数が「10以上ならOK、10未満ならWARNING、5以下ならCRITICAL、値が取得出来ないなど不明な場合はUNKNOWN」にしています。
※接続ノード数はテナント環境次第なので流用する場合は実際に監視したい値に変更してください。
自作プラグインのアップロード等についてはこちらを参考にしてください。
自作プラグインアップロード確認
アップロード後の動作確認部分は今回以下のようになります。

①テナント記号、②グループID、③トークン情報をそれぞれ入力し、
動作確認ボタンを押すと「OK:10」と表示されました。
これは「demo_demo」というテナントに接続されているノード数が10ということになります。
閾値は10以上なら正常としているため、今回の判定は正常判定となります。
このように監視したいテナントに対して閾値を設けた監視を実施することで、接続ノード数の増減を検知・監視することが可能です。
監視パターン作成

①名称、②監視対象、③通知先、④プラグイン名、⑤変数を指定します。
重要な部分としては⑤の変数指定となり、今回用意したプラグインが実行される際に使用される引数です。
「テナント記号」、「グループID」、「トークン情報」の順番で渡されますので「!」で区切って入力します。※トークン情報はマスク処理しています
確認
監視状況一覧

接続数が10以上なので正常となります。
試しに接続数を減らして9とした場合は以下の通りWARNINGとなったので閾値通りの監視ができていることを確認できました。

まとめ
以前はZabbixを使用してAirManage2のテナント情報監視を試しましたが、EasyBlocks 監視シリーズでも自作プラグイン機能が実装されたことで、このようなcurlコマンドを実行して、実行結果に沿った監視が可能になっています。
今回の記事で自作プラグインを使用した独自監視は3本目となりました。
今後も標準実装されている機能に限らず、ニーズがありそうな内容の独自監視があれば本ブログで紹介したいと思いますのでご期待ください。