みなさん、こんにちは。ぷらっとホーム営業部の清水です。
今回は、最近お問い合わせが急増しているSyslogサーバについてのお話です。
「とりあえずログは取っているけど、見返したことがない」
「何かあったときのために保存しているけど、活用までは手が回らない」
こうした声を、Interopなどのイベントでもよく耳にします。
ログは“溜める”だけでは宝の持ち腐れ。
適切に“活用”することで、障害の予兆検知やセキュリティ対策、業務改善にまでつながります。
収集すべきログの種類
ログと一口に言っても、種類はさまざま。
まずは以下のようなログを押さえておくと、トラブル対応や分析に役立ちます。
ログ活用の第一歩は、まず「ログをしっかり溜めておくこと」です。
ログの種類 | 主な用途 | 収集対象の例 |
ネットワークセキュリティログ | 外部通信の監視 不正通信やマルウェア検知 | UTM、ファイアウォール など |
Syslog | ネットワーク機器やサーバーの状態監視 | ルーター、スイッチ、Linuxサーバー |
Windowsイベントログ | OSやアプリケーションの動作記録 | Windowsサーバー、クライアントPC |
認証ログ | 不正アクセスの検知 | VPN、RADIUS、Active Directory |
アプリケーションログ | 業務アプリの動作確認 | Webアプリ、業務システム |
ログ活用のステップ
次に、溜めたログをどのように可視化していくべきか、その手順について簡単にご説明します。
ステップ1:可視化する

ログを「見える化」することで、異常や傾向に気づきやすくなります。
Zabbixなどの監視ツールと連携すれば、ログの内容をトリガーにアラートを出すことも可能です。
ステップ2:通知・アクションにつなげる

「特定のエラーが出たらメール通知」「ログイン失敗が連続したら管理者にSlack通知」など、ログをトリガーにした自動対応が可能になります。
ステップ3:分析・改善に活かす

蓄積されたログを分析することで、障害の傾向や業務のボトルネックを可視化。
Interop Tokyo 2025でも注目された「予兆検知」や「ゼロトラスト対応」にもつながります。
ログ活用を支えるSyslogアプライアンス
すぐに活用できなくても、後から振り返るための材料として、ログの蓄積は非常に重要です。
最近では、長期間ログを保存することが推奨されるケースも増えています。
特に医療・公共・金融などの分野では、監査対応やトラブル時の証跡として、1年〜5年分のログ保存が求められることもあります。
Syslogアプライアンス製品であれば、保存容量や保存期間を柔軟に設計できるため、こうした要件にも対応しやすくなります。
当社のEasyBlocks Syslogサーバーアプライアンス製品は、以下のような特長でログ活用を支援します。
・ローカルネットワーク内で完結⇨セキュリティリスクを最小化
・Zabbixとの親和性⇨ログをトリガーにした監視連携が可能
・長期保存・高速検索⇨必要なログをすぐに見つけられる
・コスパがいい上に、大容量・長期間のログ保存にも対応
また、あらかじめ容量を見積もって選定することで、コストを抑えつつ必要十分なログ保存が可能です。
<参考記事>
・【厚労省&徳島県から学ぶ】医療機関のログ管理、どうしたらいい?
・Syslogだけじゃ無理。でも、Syslogなしでも無理。ゼロトラストを支える“縁の下の力持ち”
・使ってたSyslogソフトが終了・・・?リプレイス時、3つのポイントを解説
・【新機能を先出し!】Zabbixへのログ転送機能の解説と実践

まとめ
今回は、ログ活用の第一歩として「どんなログを収集すべきか」「どう活用すればいいか」を整理しご紹介しました。
ログは、ただ保存しておくだけでは意味がありません。
「見る」「気づく」「対応する」ための仕組みを整えることで、ログは“守り”から“攻め”のIT運用へと進化します。
まずは、どんなログを収集しているかを棚卸しし、Syslogサーバ上のログ閲覧機能の使用や、Zabbixなどの監視ツールとの連携を検討してみてはいかがでしょうか?
その第一歩として、Syslogアプライアンスの導入もぜひご検討ください。