旅行先の南陽市が、実はAI先進都市だった

今回は完全な日常話です。
先日、あるコンサートイベントに参加するため山形県の南陽市に行ってまいりました。

この南陽市。恥ずかしながらこれまでまったく知らなかったんです。。どのあたりにあって、何が有名で、どんな街なのか。
全く知らないまま向かうのも勿体ないので、少し調べてみたら面白い事が分かったのでブログを通じて共有したいと思います。

南陽市、実はAI活用がすごい

南陽市は山形県の南部、置賜盆地に位置する人口3万人弱の街です。

まず有名なのが赤湯温泉
開湯930年余という歴史ある名湯で、今も温泉街として多くの人が訪れます。

そしてワイン。山形県はぶどうの出荷量が全国2位で、なかでも南陽市はその中心地として知られているそうです。県内12社のワイナリーのうち4社が南陽市に集中していて、東北最古のワイナリーもここにあります。

さらに山形県で有名なさくらんぼぶどうなどのフルーツ狩りも楽しめる、フルーツ王国でもあります。

「温泉とワインとフルーツの街」という印象で、正直なところITとはまったく結びつかないイメージだったのですが、調べていたら思いがけない情報が出てきました。

南陽市は、生成AIの活用が全国的に注目されている自治体なんです。

2023年4月から庁内で生成AIの活用実証実験を開始し、2024年4月には正式運用へ。
ここまでなら「最近DXに力を入れている自治体」で終わるのですが、南陽市がユニークなのはその先でして、職員が実際に業務で使っているプロンプトを、市民向けに無料で全部公開しているんです。しかも800例以上。

一発OK!! 市民も使える!生成AI活用実例集(プロンプト集)
自治体で生成AIを導入したい方へ。具体的な生成AI活用事例をご紹介。業務効率化に役立つ情報を提供します。

フォームに必要事項を入力するだけでプロンプトが自動で組み上がるようなものもあり、AIの専門知識がなくても使えるように設計されています。

文章作成・要約・アイデア出し・業務改善・リスク管理・プログラミングなど、カテゴリも幅広い。「単にAIを使うだけでなく、AIを戦略的に使うことを目指す」というコンセプトがまた熱く、ここまでの道のりも包み隠さず公開してくれています。

このレポートを見ると、導入当初は月間69名が利用していたのに、「期待したほど便利じゃない」という声が広がり、アクティブユーザーが22名まで減少。

そこから、プロンプト集の整備・庁内コラムの定期発行・スキルアップセミナーの開催といった地道な施策を重ねて、利用者をV字回復させようとするストーリーなどが全部オープンになっています。

成功事例だけでなく、失敗と試行錯誤まで公開する姿勢、なかなかできないことだと思います。

実際に使ってみた

せっかくなので、プロンプト集を実際に試してみました。

使ったのは #292「読者の興味を引くブログ記事の執筆」。まさに今回書いているこの記事のテーマを書かせてみようという試みです。

#292 読者の興味を引くブログ記事の執筆

フォームにターゲット読者・記事のテーマ・目的・トーンなどを入力します。

入力するとプロンプトがクリップボードにコピーされるので、それをそのままAIに貼り付けるだけ。今回は過去の会話履歴などが入っていない、まっさらなChatGPTで試してみました。

結果はこちら。

※全文はこちらから閲覧できます

なんと、自然な文章が出てきました…!

フォームの入力項目がわりとシンプルで、迷わず入力できたのが良かった点です。自分でゼロからプロンプトを書くよりずっと楽で、「とりあえず試してみる」のハードルが低いのは確かです。

実際に行ってみた

これが南陽市役所です。AI先進都市の市役所、外から見ると普通でした。笑

でも考えてみれば当たり前で、すごいのは建物じゃなくて中で働いている人たちですよね。この庁舎の中でプロンプト集が生まれたんだと思うと、なんだか感慨深いです。

南陽市役所庁舎

せっかくなので「庁舎内に何か生成AI活用の面白い展示とかあるんじゃないか」と期待しながら中に入ってみたのですが・・・残念ながら土曜日だったため、すべての窓口がお休み。がらんとしたロビーをうろうろして、何もなく退散しました…。残念。

南陽市役所入口

余談ですが、市内を走っていると、こういう景色が広がっています。山に囲まれた、のどかな盆地の街。人口約3万人。

そしてその3万人規模の市役所が、800例以上のプロンプトを全国に向けて発信している。。すごいですよね。

社内でも参考になる南陽市の取り組み

先日、社内で生成AIの活用状況をアンケートしたところ、利用者は約95%という結果でした。
数字だけ見るとかなり高いですが、「使っている」と「使いこなしている」の間には、まだ大きな溝があるのが正直なところです。

南陽市のレポートにあった「期待したほど便利じゃない」という声、社内にもあるはずだなと感じています。南陽市のプロンプト集の整備、活用事例の共有、定期的な情報発信などは、企業でもそのまま参考になることばかりでした。

そんなことを考えながらも、帰りは赤湯温泉でゆっくり浸かって帰りました。開湯930年余の名湯、体の芯から温まりました♨️
ぜひまた行きたいです。

今回は半ば旅行記になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

星 賢志

1985年生まれ、2児のパパです。
現在は、パートナー営業 兼 製品マーケティングをして、ブログ記事を一番書いているのは僕だったりします。
マーケティングは奥が深すぎて日々勉強の毎日ですが、子どもからプレゼントされたポケモンカードも奥が深すぎて参っています(笑)
移住するなら、宮古島できれいな海を見て、美味しいものを食べて生活したいですね(^O^)

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