クラウド移行後の「拠点監視」どうしていますか?Zabbix全国セミナーで感じたZabbixプロキシの必要性

みなさん、こんにちは。ぷらっとホーム事業推進グループの清水です。

9月24日(木)、福岡で開催された「Zabbix全国セミナー2026 | 福岡」に参加してきました。

会場では、Zabbix Japanの皆様やパートナー企業の方々に加え、実際にZabbixを運用されているユーザー様と直接お話しする機会に恵まれました。

その中で強く感じたのが、「拠点監視におけるZabbixプロキシアプライアンスのニーズが、これから一気に高まりそうだ」という手応えです。

以前のブログ「Windows Server 2016、2027年1月サポート終了。拠点のシステムの「棚卸し」で考えたいこと」では、拠点のDHCP・DNS・Syslogを専用アプライアンスに任せて、保守を楽にするというお話をしました。

実は今、「監視」でも同じ流れが起きています。

今回は、セミナー会場で聞いた声をもとに、「Zabbix Serverはクラウドへ、拠点にはZabbixプロキシを」という構成が注目される理由をご紹介します。

現場でよく聞く声

業務システムと一緒に、Zabbix Serverもクラウドに移しました。ところが、WAN回線が不安定になるたびに拠点の機器が一斉に「応答なし」になって、アラートが大量に届くんです。しかも、その間の監視データがごっそり抜けてしまって……

クラウドから全拠点の機器を直接監視する構成は、シンプルに見えます。

ただ、クラウドと拠点をつなぐ回線に監視のすべてが依存してしまう、という弱点があります。

なぜ今「Zabbixプロキシ」なのか

Zabbixプロキシは、Zabbix Serverの代わりに拠点内の機器から監視データを集め、まとめてServerへ送る「子機」の役割を担います。

拠点にプロキシを1台置くことで、次の3つの悩みを解消できます。

回線が切れても、監視データを拠点で保持できる

クラウドから直接監視している場合、WAN回線が切れるとその間のCPU・メモリ・トラフィックなどのデータは基本的に取得できません。

拠点にZabbixプロキシを置けば、回線が切れている間もプロキシが拠点内の機器を監視し続け、データを手元に貯めておけます。回線が戻ったらまとめてServerへ送るため、設定した保持期間内であれば、障害が起きていた時間帯のデータも後から確認できます。

インシデントの原因を調べるときに、いちばん見たい時間帯のデータが欠けていない。これは運用上、大きな安心材料となります。

「また拠点にサーバーを建てるのか?」問題

一方で、こんな声もありました。

プロキシが大事なのはわかる。でも、各拠点に汎用サーバーを1台ずつ追加して、OSのパッチ当てやハードウェアの保守をするのでは本末転倒では?

確かに、拠点ごとにサーバーを増やすのは現実的ではありません。

そこでおすすめしたいのが、専用のプロキシアプライアンスです。

当社で取り扱っている「Zabbix Enterprise Appliance ZP-1700」は、Zabbix 7.0のプロキシを搭載した小型のハードウェアです。

  • ファンレス・スピンドルレス(ディスクなどの回転部品がない)で、故障の原因になりやすい部品を減らしている
  • 低消費電力なので、空調のない場所にも置きやすい
  • 本体に保存するデータは一時データのみで、日常のメンテナンスがほとんど要らない
  • Zabbixのプロセスが止まった場合は自動で再起動する自己監視機能付き

「置けば動く」機器に任せることで、拠点側の管理負担を大きく減らせます。

拠点側で外から入ってくる通信を許可しなくてよい

Zabbixプロキシを「アクティブ」モードで使うと、拠点のプロキシからクラウドのZabbix Serverへ接続しに行く形になります。そのため、クラウドから拠点に向けてファイアウォールの穴を開ける必要がありません。

通信は拠点から外への一方向で済み、ServerとプロキシのあいだはTLSで暗号化することもできます。NATやファイアウォールの内側にある機器も監視しやすくなるため、セキュリティポリシーの厳しい組織でも採用しやすい構成です。

※なお、Zabbix 7.0以降では「プロキシグループ」機能により、複数台のプロキシで冗長化や負荷分散を組むこともできます。重要な拠点では、2台構成もご検討ください。

まとめ

業務システムのクラウド移行が進む一方で、拠点のネットワークを支える機能は、どうしても拠点に残ります。

  • 拠点のLANを支えるDHCP・DNS・Syslogは「EasyBlocks」シリーズ
  • 拠点の監視はZabbixプロキシアプライアンス「ZP-1700」

このように拠点のインフラをアプライアンスで揃えることで、「クラウドの柔軟性」と「回線障害時でも拠点の状況を把握できる安心感」を両立できます。

さらにEasyBlocks Syslogは、収集したログから必要なログだけをZabbixへ転送することもできるため、ログと監視をまとめて扱う構成も組めます。

クラウド移行後の拠点監視や、Zabbixプロキシの構成についてご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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