今回は久しぶりにIoT系の内容になります。
OpenBlocks IoTシリーズ+OpenBlocks IDM RX1+ワイヤレス存在検知センサー(在席検知センサー)を使用して私の在席状況を可視化していきます。
普段どれだけ自席にいるのか、とある一日を切り取ってみたいと思います。
はじめに
以前公開した以下の記事ではOpenBlocks IoTシリーズ+OpenBlocks IDM RX1+ワイヤレス在室検知センサーを使用して会議室の利用状況を可視化しました。
今回はより詳細な「人」の在席状況を可視化します。
前回紹介した記事の内容含め、今回紹介する内容も全てプログラミングレス、開発不要、設定のみで実現可能な内容となります。
構成と各種設定
今回使用する装置はそれぞれ以下の通りです。
IoTゲートウェイ:OpenBlocks IoT VX2(EnOceanモジュール搭載)
データ蓄積・可視化ツール:OpenBlocks IDM RX1
在席検知センサー:CPD-J
※今回はOpenBlocks IoT VX2を使用していますが、OpenBlocks IoT FX1、OpenBlocks IoT FX1/Eでも同様のことが可能です。なお、OpenBlocks IoT DX1はEnOceanモジュールを搭載出来ないため、今回の内容には使用出来ませんのでご注意ください。
OpenBlocks IoT VX2とOpenBlocks IDM RX1の設定
データ収集対象のセンサー登録、OpenBlocks IDM RX1へのデータ送信などは全て前回解説した内容と同様になりますので前回の記事を参照してください。
ワイヤレス存在検知センサー(在席検知センサー)
「感度」「椅子判定」「定時送信」など、センサー側スイッチを操作する設定はありますが、特段難しい必要ありません。
センサーの設定自体は前述の通り、必要な項目は少ないのですが、在席センサーは設置角度など、ノウハウが必要になる場合がありますので、その点はご注意ください。
メーカーページにてセンサー角度についての例等もありますので参考になるかと思います。

こちらが、今回実際に設置した在席センサーです。
机の裏に貼り付ける形で設置し、計測していきます。
可視化画面を見てみる
実際に私の在席状況を可視化した画面がこちらです。

今回は1画面を二分割して上画面にリアルタイムの在席状況、下画面には過去履歴のチャートを作成しています。
マップで使用している「在席中」や「離席中」は自由に文字及びアイコンの変更は可能です。
また、チャートの種類も折れ線グラフ、縦棒グラフ、ローソクチャート、XYチャートなどから選択可能です。
今回は在席検知した際にデータとしては「1」、離席検知した際には「0」というデータをOpenBlocks IoT VX2から送信しています。
0/1のデータをチャート化する場合、ステップというチャートを使用すると見やすいため今回はステップグラフを使用しています。
スケジュールを見てみる
以下は、計測日の実際のスケジュールです。

①9時30分-11時:パートナー打ち合わせ (WEB)
②13時-14時:顧客打ち合わせ(社内会議室)
③15時30分-16時30分:パートナー打ち合わせ(社内会議室)
④17時30分-18時30分:社内打ち合わせ(社内会議室)
スケジュールと照らし合わせてみる
このスケジュールをもとに、可視化した在席情報と照らし合わせてみます。

①10時から10時50分くらいまで自席で参加していました。
グラフを確認すると「1(在席中)」判定されているため正常です。
②13時から14時まで社内会議室で参加していました。
グラフを確認すると「0(離席中)」判定されているため正常です。
③15時30分から16時20分まで社内会議室から参加していました。
グラフを確認すると「0(離席中)」判定されているため正常です。
④17時30分から18時10分まで社内会議室から参加していました。
グラフを確認すると「0(離席中)」判定されているため正常です。
照らし合わせた結果、問題なくデータが取得できていました。
スケジュール上、予定が入っている部分以外でもチラホラ離席判定されている箇所がありますが、「12時からの離席は昼休み」など予測することもできるので、
データとスケジュールを比較してみると行動が大まかに判定可能ですね。
まとめ
今回使用した構成について、在席センサーについての設置ノウハウ等は必要になりますが、新たにプログラムを作成したり開発したりする必要がなく、WEBUI上から設定するだけで構築可能です。
ちなみに冒頭にご紹介したセンサー、今回は机の裏に貼り付ける形だったので、貼り付けられていても意外と気付きません。(いつの間にか監視されているということもあるかもしれません、、、この記事を読んだからは一度机の裏を確認してみると面白いかもしれません。。。)
開発やプログラミングが不要で、アイデア次第で様々なことが実現出来るということが特徴のOpenBlocks IoTシリーズは、データ収集可能な対応センサーが多数あります。
HPにて一覧を公開しておりますので、様々な組み合わせでIoTシステムの検討に役立てていただければと思います。